2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17540293
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
上羽 牧夫 Nagoya University, 大学院・理学研究科, 准教授 (30183213)
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Keywords | 結晶成長 / カイラル対称性 / 光学異性体 / 結晶表面 / ステップ / 弾性相互作用 / クラスター / エッチング |
Research Abstract |
1.粉砕攪拌条件で結晶のカイラル対称性の完全な破れが実現できることに関連して,最近,同様な方法によって分子のカイラリティが転換できるという注目すべき実験が報告された.カイラル対称な分子についてのわれわれのモデルは,溶液中でカイラルな分子のラセミ化が起きる場合にも容易に拡張できる.このモデルの解析から,粉砕攪拌強度に緩和時間が反比例すること,不安定平衡であるラセミ固定点の状態から最終のホモカイラルな状態に移ると単分子濃度が低下すること,ラセミ化が遅い場合には,一時的に優勢種単分子の濃度が増大することなどを見出した. 2.ヘテロエピタキシャル成長においては,しばしば吸着物結晶格子の並進対称性を破るかたちでミスフィット転位が導入される.転位を含んだ2次元格子モデルを使い,連続体理論では扱えない,表面に島ができる場合などの弾性エネルギーを計算比較し,成長モードの予想を行い,各種成長様式が現れる条件を明らかにした. 3.Si(111)面の1x1構造と7x7構造の転移温度付近ではステップの両側の表面構造が異なる.この表面の通電加熱で吸着原子のドリフトが起こり,これが微斜面ステップの蛇行やバンチングを起こすことを詳細に調べた. 4.SrTiO_3微斜面での表面ステップパターン緩和の実験とモンテカルロシミュレーショシを比較し,ステップ端エネルギー障壁の存在によって,穴と島の非対称性が説明できることを示した. 5.Si(110)面のエッチングにおいて銅不純物のゆらぎが表面の対称性を破り菱形角錐の小丘や洗濯板的な構造を作り出すことを見出した.
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Research Products
(20 results)