2007 Fiscal Year Annual Research Report
新しいフラットバンド構成法で作られる新しい電子系と格子系の研究
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17540352
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
合田 正毅 Niigata University, 自然科学系, 教授 (60018835)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西野 信也 北海道大学, 工学研究科, COE研究員 (50431325)
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Keywords | フラットバンド / フラットバンド構成法 / アンダーソン転移 / 逆アンダーソン転移 / フラットバンド格子系 / 理想可塑固体 / 法物型分散関係を持つ音響フォノン系 / 音響絶縁体 |
Research Abstract |
申請書に記した課題のうち、 (1)蜂の巣格子上の3準位ランダムフラットバンド系の特異な電子状態のIPR解析及びf(α)解析に付いては、未完成ではあるが、ほぼ所期の計画を達成した。この系の波動関数の特徴は、ランダム摂動の強さがいかに弱くとも、その弱さによらず、局在長の範囲内で一見冪的な様相を示すことを数値的に確認した。これらは通常のランダム系の波動関数の持つ特徴とは明らかに異なる。結果をまとめつつある。また, (2)放物型の振動数-波数分散関係を持つ1次元及び2次元のランダム音響フォノン系の特異な性質に付いては、所期の計画を達成し、低振動数領域での波動関数の強い局在を数値的に明らかにした。波動の群速度は分散関係の1次微係数なので、群速度がゼロに漸近する低振動数領域で波動の局在が起こりやすくなることを数値的に明らかにした。質量を乱した場合とバネ定数を乱した場合では、放物型の分散関係を生み出す条件が保たれたり壊れたりするので、状況は異なる。結果を国際会議PHONONS2007(Paris)で発表し、J. Phys. Conference Seriesに投稿し掲載された。更にその後の研究をまとめて、J. Phys.に投稿中である。
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] 1次元特異格子の音波の伝導2007
Author(s)
合田正毅、奥井翔太、岡村学、西野信也
Organizer
日本物理学会 第62回年次大会
Place of Presentation
北海道大学
Year and Date
2007-09-23
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より
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