2006 Fiscal Year Annual Research Report
極低温原子気体の分子生成における量子相関とボース・アインシュタイン凝縮
Project/Area Number |
17540371
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
薮 博之 立命館大学, 理工学部, 教授 (60202371)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 徹 首都大学東京, 都市教養学部, 教授 (20175409)
丸山 智幸 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (50318391)
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Keywords | 原子気体 / ボース・アインシュタイン凝縮 / 化学平衡 / 分子形成 / 量子気体 / 分子間相互作用 / 高密度核物質 / クォーク |
Research Abstract |
a)平均場近似レベルで原子分子間相互作用の効果を取り入れた平衡計算法および局所密度近似を用いて閉じこめポテンシャル(トラップ)を含むように拡張された平衡計算の方法・計算機コードを用いて原子分子原子分子平衡状態を数値的に求め、間相互作用・閉じこめポテンシャルの効果を解析し、すべての種類の量子相関に対して、原子分子間相互作用が平均場近似レベルで分子生成およびボース・アインシュタイン凝縮におよぼす効果が理論的に明らかとなった。特に大きい引力相互作用の場合には理想系にはない新たな相構造があらわれることが明らかとなった。この結果は松本淳志(首都大)の修士論文にまとめられており、現在それをもとにして発表論文を執筆中である。 b)上記の理論を相対論的および粒子・反粒子の自由度を入れて拡張し、高密度核物質におけるクォーク対凝縮に応用した、クォーク・ボース・アインシュタイン凝縮理論を最終的にまとめ、論文として出版した。相対論的な分子生成理論ははじめての試みであり、非相対論的な場合との相違点が明らかにされている。 c)フェルミ粒子系その他への応用を行い、結果を論文として出版した。
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Research Products
(8 results)