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2005 Fiscal Year Annual Research Report

プレート境界の摩擦パラメター推定に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17540394
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

加藤 尚之  東京大学, 地震研究所, 助教授 (60224523)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 宮崎 真一  東京大学, 地震研究所, 助手 (00334285)
松澤 暢  東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20190449)
Keywords摩擦構成則 / シミュレーション / 地震サイクル / プレート境界地震 / 余効すべり / 繰り返し地震
Research Abstract

釜石沖の繰り返し地震のシミュレーションによる摩擦パラメターの推定:岩手県釜石沖では,M=4.7-4.9のプレート境界地震が平均5.5年間隔で繰り返し発生している.その周辺域には,M=2-3クラスの地震が発生するクラスターが3つ存在するが,その地震活動はM=4.7-4.9の地震サイクルの中で変動し,2つのクラスターについては地震サイクルの後半でのみ地震が発生する.プレート境界面の摩擦特性がすべり速度・状態依存摩擦法則に従うとした数値シミュレーションで,上のような特徴をもつ地震サイクルを再現することに成功した.
余震域拡大・余効すべりの数値シミュレーション:サイスミックカップリングが小さい領域のプレート境界型地震については,余震域はしばしば時間とともに拡大することが知られている.これは,本震の発生による余効すべりが伝播し,小さな固着域のせん断応力を増大せしめ余震を引き起こすためと考えられる.このような現象を説明するために,モデル断層面上に摩擦特性が速度弱化の大パッチと多数の小パッチを配置して数値シミュレーションを行った.余効すべりの伝播に伴う余震域の拡大が再現できたが,その拡大速度は本震のすべり速度や速度強化域の摩擦パラメターに依存することがわかった.この結果を用いれば,余震域の拡大速度から摩擦パラメターを推定することが可能になる.さらに,余効すべりの時間関数について調べた.1自由度のバネ-ブロックモデルについて理論的に得られているu(t)=u_0log(t/t_0+1)+V'tは現実的な3次元連続体モデルでの余効すべりについても成り立つことがわかった.ただし,余効すべりが上の式に従うのは摩擦がほぼ定常状態にあるときであり,定常状態に達するまでに過渡的な過程が存在する.過渡的な過程のすべり量は特徴的すべり量Lにほぼ一致するため,GPS観測から余効すべりの時間関数を精度良く決められれば,プレート境界面上のL値が推定できることがわかった.

  • Research Products

    (2 results)

All 2006 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Spatial and temporal evolution of stress and slip-rate during the 2000 Tokai slow earthquake2006

    • Author(s)
      Miyazaki, S., P.Segall, J.McGuire, T.Kato, Y.Hatanaka
    • Journal Title

      J.Geophys.Res. 111

      Pages: B03409,doi:10.1029/2004JB003426

  • [Journal Article] 前駆すべりと地震の最終サイズとの関係2005

    • Author(s)
      吉田真吾, 加藤尚之
    • Journal Title

      地震,第2輯 58・3

      Pages: 231-246

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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