2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17540399
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
蜷川 清隆 岡山理科大学, 理学部, 教授 (80098590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西戸 裕嗣 岡山理科大学, 自然科学研究所, 教授 (30140487)
豊田 新 岡山理科大学, 理学部, 助教授 (40207650)
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Keywords | 衝撃変成 / インパクトクレーター / 熱ルミネッセンス / カソードルミネッセンス / ラマン |
Research Abstract |
本研究では、衝撃による鉱物の変成を,光学的研究を含めた物性物理学的な手法によって衝撃変成の定量化をめざすとともに、御池山がインパクトクレーターであるか検証することも研究目的の1つである。 今年度は,Gucsik博士から新たにRiesクレーター試料をもらい受け、御池山・Riesクレーター内の石英及び斜長石中にPDFs(Planar Deformation Features)が観察される試料の熱ルミネッセンス(TL)測定,カソードルミネッセンス(CL)測定及び顕微ラマン分光測定をおこなった。 TL画像測定において、レンズ系を400nm付近の透過率のよいものに改良したところ、御池山インパクトクレーター内の砂岩で、衝撃でできたと考えられる高温のピークを担っている鉱物はアパタイトではなく、斜長石のアルバイトであることを判明することができた。この成果は、68th Annual Meeting of the Meteoritical Society(Gatlinburg, USA),2005で発表した。Riesクレーター試料については,TL分光測定をおこなった。やはり高温で400nm付近の発光があることが確認できたが、Riesクレーター試料について高温ピークを担っている鉱物はまだ特定できていない。 また、宇宙航空研究開発機構では、2段式軽ガス銃により衝撃実験をおこなった。産状産地を異にする斜長石を10GPa程度、人工的に衝撃を与え,TLスペクトルの変化を調べた。TL強度が減衰しているのを確認したが、新しい高温ピークの存在は確認できなかった。 更に、御池山、Riesクレーター,Barringerクレーター内の石英試料でPDFsのある部分のCLと顕微ラマン分光測定をおこない、基の石英の部分とガラス化した部分の縞模様が非常に良く一致しているのを確認した。この成果は今年の合同大会で発表の予定である。
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Research Products
(1 results)