2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17540426
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
田口 真 国立極地研究所, 研究教育系, 助教授 (70236404)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 和哉 東北大学, 大学院工学研究科, 教授 (00191578)
中西 洋喜 東北大学, 大学院工学研究科, 助手 (90361120)
高橋 幸弘 東北大学, 大学院理学研究科, 講師 (50236329)
坂野井 健 東北大学, 大学院理学研究科, 助手 (80271857)
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Keywords | 惑星大気 / 遠隔計測 / 気球実験 / 惑星プラズマ / イメージング |
Research Abstract |
電源系を製作した。まず、前年度に購入したニッケル水素充電池の低温特性試験を実施した。容量が-30℃で常温の60%くらいまで低下するが、性能に問題ないことを確認した。太陽電池と組み合わせた充放電回路を設計・製作した。 引き続き地上での追尾試験を実施した。太陽捕捉からゴンドラ方位角安定化をシーケンシャルに実行することを確認した。シリウスや土星を目標天体として、望遠鏡経緯台と2軸可動ミラーを同時に動作させて、アクティブに天体を追尾できることを確認した。追尾性能向上のため、サンセンサーの視野をやや広くし、ガイド鏡の視野をやや狭くする改良を施した。 その他、フライト用ワイヤーハーネスを製作した。2台搭載する科学データ取得用CCDカメラのうち1台をデジタル化した。デジタル化したCCDカメラからの映像は搭載PCに記録される。アナログCCDカメラからの映像信号はテレメータで地上に降ろし、リアルタイムでの取得データ確認に使用される。 3月5日から宇宙科学研究本部の真空恒温槽を利用して熱真空試験を実施すべく準備していたが、実験前の準備段階で、気密容器フランジ、モーター制御用マイコンに不具合が見つかった。部品を交換し、4月に再度実験を行う。 将来、北極で本格的な実験を実施するための調査として、6月にESRANGEの気球実験担当者と打ち合わせた。10月には実際にスウェーデン・キルナにある気球実験フィールドを視察し、将来の惑星望遠鏡実験について打ち合わせた。 これまでの開発成果を25th International Symposium on Space Technology and Science及び3rd Annual Meeting of Asia Oceania Geoscience Society等の国際学会や国内学会・シンポジウムで発表した。また成果をまとめてAdv.Geosci.誌に投稿し受理された。
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Research Products
(5 results)