2006 Fiscal Year Annual Research Report
日本の漸新世〜前期中新世植物群と葉状特性による古気候解析
Project/Area Number |
17540446
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Research Institution | National Museum of Nature and Science, Tokyo |
Principal Investigator |
植村 和彦 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 室長 (50000138)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 敏弘 金沢大学, 大学院・自然科学研究科, 講師 (70392537)
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Keywords | 層位・古生物学 / 植物化石群 / 古気候 / 漸新世 / 中新世 / 古地理 / 日本海生成 |
Research Abstract |
日本海生成前の漸新世〜前期中新世植物化石群の組成的・時代的変化と葉状特性による陸上古気候の変遷を明らかにし,当時の古地理・古地形の復元資料を得るため,平成18年度は前年度に引き続き,前期中新世の植物化石群を中心とした調査・検討を行い,以下のような成果を得た. 1)阿仁合型植物群(前期中新世前期)から台島型植物群(前期中新世後半,一部中期中新世最前期)への移行については,秋田県男鹿半島・阿仁合地域と福島県常磐地域で集中的に行った.温帯性の阿仁合型から温暖系の台島型への移行は19-20Maを境に起こったことが確かめられた.これは研究代表者がかつて提唱した18-19Maや,17.5Maとする考えよりも若干古い.阿仁合型から台島型への移行は,当時の古気候変化を反映し,少なくとも北太平洋地域に共通する現象と考えられる. 2)常磐地域の中山層(台島型層準)について,14.0±0.5Maのフィッショントラック年代を得た.この結果は上位の海成層の時代から,上限年代の参考値と考えた. 3)本年度の調査および既存の前期中新世植物群の資料から,阿仁合型については北海道から中部地方,台島型については,サハリンから八重山・台湾の南北の緯度的変化を明らかにした. 4)岐阜県可児盆地の原地性水生群落は,サンショウモ,ハス,スイレンなどからなり,アオギリ科の高木湿性林と共存した,絶滅水生群落として復原を行なっている.
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Middle Miocene plants from marine sediments in Tatsugoroshi of Hitachiota, Ibaraki Prefecture, Japan.2006
Author(s)
Umeura, K., Kikuchi, Y., Natago, H., Nikaido, A.
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Journal Title
Bulletin of the National Science Museum, Tokyo 32
Pages: 1-11