2006 Fiscal Year Annual Research Report
プラズマ溶射法によるAl被覆Ti球状粉末の高速生成
Project/Area Number |
17540470
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
大崎 堅 山口大学, 大学院理工学研究科, 助教授 (30035050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福政 修 山口大学, 大学院理工学研究科, 教授 (20026321)
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Keywords | プラズマジェット発生器 / プラズマ溶射ガン / プラズマプロセス / 分光学的計測 / 複合微粉末 |
Research Abstract |
1.高性能型プラズマ溶射ガンの作動試験 平成17年度に開発した改良形プラズマ電極型プラズマジェット発生器を熱源とした溶射ガンを試作し、溶射時の性能を調べた結果、以下のことが明らかになった。 (1)分岐した2本のアーク同士の相互作用による悪影響もなく、安定したアークが維持されている。 (2)陰極、陽極の損傷もなく、アーク及びジェット(最大熱出力14.1kW)は安定に維持されており、熱効率も70〜76%の範囲にある。 (3)溶射材料はアーク柱及びジェット中で効果的に加熱・加速され、ノズルより対称性良く噴射されている。 (4)昨年度の結果である(1)主アーク柱の拘束位置はアーク電流と作動ガス流量に大きく依存し、100〜160A、40〜50l/minではノズル軸線付近となること、(2)この作動条件での熱効率が最高となること、今年度の作動結果等を考慮し、この作動範囲を最適作動条件と選定した。 2.Al被覆Ti球状粉末の作製と評価 生成された複合粉末を吸引型粒子捕集器を用いて採取した結果、以下のことが明らかになった。 (1)Al被覆Ti球状粉末の生成が可能である。しかし、生成率は数%であり、球状粉末は僅かである。 (2)生成された複合粒子はAlリッチの構造となっている。 (3)作動ガス流量が40l/minでの生成複合粒子の量、質ともに僅かではあるが良好である。しかしながら、更なる実験検討が必要である。 3.Al被覆Ti球状粉末の量産とTi-Al金属間化合物の合成 Al被覆Ti球状粉末の生成率の改善、捕集方法の改善により複合粉末の量産が可能と思われ、プラズマプロセス分野においてこの項目は重要であり、今後の研究課題として進める必要があると考えている。
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Research Products
(5 results)