2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17550016
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
米蔵 誠哲 琉球大学, 理学部, 助教授 (60291100)
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Keywords | 原子・分子物理 / 放射線化学 / 解離性付着 / 遺伝子切断 |
Research Abstract |
平成18年度は、光学マッピングによるDNAの固定法の確立・ナノ粒子による光電子放出の試験、解離性電子付着の実験、およびオリゴDNAの解離性付着実験のためのPCR技術の確立を行った。 1.光学マッピングによるDNAの固定法の確立・ナノ粒子による光電子放出の試験 DNA断片化の検出・解析を迅速に行うため、長鎖DNA(ラムダファージDNA等)を流体によって伸張固定、そのサイズを蛍光画像測定(YOYO染色・顕微鏡測定)により解析する光学マッピングの手法を確立した。小サイズのDNAに銀ナノ粒子と接触させ、レーザー照射し多光子イオン化により生成する光電子による解離性付着断片化を確認した。 2.解離性電子付着の実験 アミノ基修飾した金基盤に固定されたDNAに紫外線照射により生成させた低速光觝子を付着させ、その断片のサイズ分析を試みた。プラスミドDNAについて、電気泳動により断片化が見られた。また、DNA結合性タンパク質(プロタミン・ピストン等)を付着させた場合の、断片化についても観測している。電子付着による断片であること検証実験を進めている。 オリゴDNAの作成のためにPCR増幅法を用い、電気泳動で生成を確認した。 光学マッピングの手法を用いて伸張されたファージDNAに、マイクロ波放電により鵬子付着・断片する実験を行った。断片化・変性が著しくパターン解析には至っていない。
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Research Products
(1 results)