2007 Fiscal Year Annual Research Report
錯体化学的手法による複合金属酸化物表面の貴金属単原子被覆
Project/Area Number |
17550053
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
坂本 政臣 Yamagata University, 理学部, 教授 (20036445)
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Keywords | 配位高分子 / ペロブスカイト型酸化物 / 貴金属 / ロジウム / オキサラト錯体 / 担持 |
Research Abstract |
希土類を含むペロブスカイト型酸化物(LnMO_3、Ln=希土類、M=Fe、Coなど)にパラジウム(Pd)やロジウム(Rh)などの貴金属を担持した複合材料は、自動車排ガス浄化触媒をはじめとする様々な触媒として既に実用化されていたり、実用に向けた研究が精力的になされている。しかしながら、このような貴金属担持材料は、高温下に曝されることが多く時間経過とともに貴金属微粒子の粒子成長が進み、触媒機能が低下する。このような課題を克服するために、いろいろな工夫が提案されている。本研究では、ペロブスカイト型酸化物の前駆体として有効であることが既に実証されている配位高分子Ln[M(CN)_6]・nH_2Oの結晶表面に露出しているLnイオンの配位不飽和サイトに貴金属イオンあるいは貴金属錯体を原子レベルで結合させることを考えた。その後、熱処理すれば、貴金属を原子レベルで担持したペロブスカイト型酸化物が調製でき、耐久性の高い材料が得られるはずである。しかしながら、PdについてはPd(NO_3)_2水溶液を用いて簡単に担持できだが、Rhの場合にはRh(NO_3)_2水溶液では担持できなかった。これは、Rh(III)イオンが置換不活性なためであり、Lnサイトに結合できるRh錯体であれば担持可能と考えられる。実際に、La[M(CN)_6]・nH_2O結晶(Ln=La)をRhシュウ酸錯体([Rh(C_2O_4)_3]^<3->)水溶液に浸漬することによって、Rh錯体を結合させることができた。これを確かめるために、XPS測定を行った。その結果、Rhによるピークが観測され、ピーク強度が表面のアルゴンスパッタによって徐々に弱くなることがわかった。このことから、表面に近いほどRh担持量が多いことが示唆された。本法は、耐久性の高い貴金属担持複合材料の新規調製法として期待できる。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Effect of Preparation Techniques of LaFeO_3 Perovskite-Type Oxide on Its Surface Morphologies2007
Author(s)
M. Furukawa, T. Iseya, S. Itoh, A. Anzai, K. Sato, M. Kurihara, M. Sakamoto, H. Aono, Y. Sadaoka, S. Hamakawa, Y. Hoshi, F. Mizukami
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Journal Title
Journal of Ceramic Society of Japan 115
Pages: 640-642
Peer Reviewed
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