2007 Fiscal Year Annual Research Report
金属-金属結合をπ共役系で連結した新規ポリマー錯体の合成
Project/Area Number |
17550060
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
半田 真 Shimane University, 総合理工学部, 准教授 (70208700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春日 邦宣 島根大学, 総合理工学部, 教授 (00032615)
池上 崇久 島根大学, 総合理工学部, 助教 (00379033)
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Keywords | 二核錯体 / 金属-金属結合 / 架橋配位子 / ポリマー / ルテニウム / ロジウム / 磁性 / 吸着特性 |
Research Abstract |
二個の金属イオンと四個の二座配位子からなるランタン型二核錯体を、その軸位から架橋配位子で連結させることにより、二核分子内の金属-金属結合が一次元的に配列されたポリマー化合物を合成し、その架橋配位子にπ共役系を含んでいる場合の二核間の相互作用を調べる目的で研究を行った。得られた結果を、以下の1および2に示す。 1.カルボン酸架橋ルテニウム(II,III)二核カチオンをOCN^-およびSCN^-で連結したポリマー錯体[Ru_2^<II,III>」(O_2CR)_4X]_n(X=OCN^-、SCN^-)を合成した。R=CH_3(CH_2)_mにおいて、m=10,14とアルキル鎖を長くした場合、m=0,4-7の結果と異なり、mが大きくなるほど二核間の反強磁性相互作用が大きくなるという傾向は示されなかった。また、RにPh(O(CH_2)_<11>CH_3)_3は、室温で液晶であり、またX^-イオンを介しての反強磁性的相互作用がzJ=-25cm^<-1>(X=OCN^-)およびzJ=-28cm<-1>(X=SCN^-)と比較的大きいことが確認された。 2.N,N'-ジアルキルフェニルホルムアミジネートイオン(dRpf)を分子内架橋配位子とするロジウム(II)二核錯体[Rh_2(dRpf)_4]、[Rh_2(dRpf)_2(O_2CCF_3)_2](R=H,CH_3,C_2H_5,C_3H_7)を、ピラジン(pyz)および1,4-ジイソシアノベンゼン(1,4-dib)で連結したポリマー錯体[Rh_2(dRpf)_4(L^1)]_n(L^1=1,4-dib)、[Rh_2(dRpf)_2(O_2CCF_3)_2(L^2)]_n(L^2=pyz,1,4-dib)を合成した。dRpfのアルキル鎖(R)の長さによりにより生じる細孔構造が異なり、窒素吸蔵能力が異なることが分かった。
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Research Products
(30 results)