2006 Fiscal Year Annual Research Report
繊維充填型ショートメタルキャピラリーカラムを応用した高温ガスクロマトグラフィー
Project/Area Number |
17550078
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
齊戸 美弘 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (00303701)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神野 清勝 豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (60124731)
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Keywords | 耐熱性繊維 / 充填キャピラリーカラム / メタルキャピラリー / 液相被覆 / 不活性化処理 / 高速分離 / マイクロ化 / 高温分離 |
Research Abstract |
本研究では、従来に無い特異的な内部構造を有する、全く新しい形態の繊維充填型ショートメタルキャピラリーカラムの開発を目的とする。最終年度である平成18年度は、以下のような研究項目について検討した。 1.新規液相被覆による高性能繊維充填カラムの開発 (1)繊維表面誘導体化の検討 前年度の研究成果をもとに、繊維表面への化学官能基の導入について詳しく研究した。特に、繊維表面に結合させる官能基の種類には、一般に高い耐熱性を有する芳香族官能基を中心に検討したほか、極性の異なる各種化学官能基の繊維表面への導入についても検討した。 (2)各種高温GC分離への応用 上記の耐熱性分離カラムを用いて、各種の低揮発性試料(合成オリゴマー等)の高温GC分離について検討した。これにより、従来のGCでは一般に分離困難であった、低揮発性・難揮発性の高分子試料への応用も十分に可能であることが明らかとなった。 2.周辺技術への応用 (1)他のクロマトグラフィー手法への応用 本研究で開発したキャピラリーカラムを、移動相として有機溶媒を用いる他のクロマトグラフィー手法である液体クロマトグラフィー(LC)およびキャピラリー電気クロマトグラフィー(CEC)などの分離カラムとして応用する可能性についても幅広く検討した。 (2)マイクロスケール試料前処理法への応用 環境試料あるいは生体試料に代表される複雑系試料の前処理媒体としての応用についても基本的な検討を行った。これにより、新規試料前処理技術としての有効性が確認できた。 なお、前年度同様に、本年度の研究成果についても、以下に示す論文にて発表するとともに、国内外の国際学術会議等でも広く発表している。
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Research Products
(17 results)