2005 Fiscal Year Annual Research Report
アルツハイマー病時に形成されるアミロイドタンパク質の高精度検出法の開発
Project/Area Number |
17550085
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
田代 櫻子 (下高原 櫻子) 東京薬科大学, 薬学部, 講師 (40328555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 正樹 東京薬科大学, 生命科学部, 講師 (90277252)
田代 充 明星大学, 理工学部, 助教授 (40315750)
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Keywords | アルツハイマー病 / アミロイド / NACP / α-シヌクレイン / 家族性パーキンソン病 / アミロイド線維形成 / 中間体 |
Research Abstract |
アルツハイマー病(AD)のADアミロイド精製過程においてアミロイドタンパク質以外に未知のペプチド、NAC(Non-A Component of AD amyloid)が見出され、その前駆体NACP(NAC Precursor、別名:α-シヌクレイン)がクローニングされた。その後、NACとAβが実際に混合してアミロイド線維を形成する事実などが報告された。また,NACP変異体(A30P,A53T,E46K)が、家族性パーキンソン病(PD)の原因遺伝子として同定され,NACPがPD診断上欠かせない封入体Lewy小体の主要構成タンパク質であることが判明した。 本研究では、NACPタンパク質のアミロイド形成初期段階における構造変化及びアミロイド線維形成に及ぼす点変異の影響について,チオフラビンT(ThT)蛍光,CDスペクトル,NMR,X線小角散乱(SAXS)等を用いて観察し,その機構を原子・分子レベルで解析した。アミロイド線維形成過程における構造変化をCD及びSAXSにより観察したところ,等モル楕円率点および等散乱点を持たないことがわかった。またCDスペクトルの経時変化についてSVD解析を行なった結果,3個から5個の独立な成分が存在することが判明した。以上の結果より,アミロイド線維形成の初期過程において中間状態の存在が強く示唆された。さらに,アミロイド線維形成初期段階における分子・原子相互作用の変化を観察するために^1H-^<15>N HSQCスペクトルを測定した結果,シグナル強度の著しい減少がKTKEGVモチーフ領域に集中していたことが明確となり,この領域がアミロイド線維形成に関わっている可能性が示唆された。また,ThT蛍光及びCDスペクトルにより,上記3種類の変異体の解析を行ったところ,それぞれの変異体が異なった理由によりアミロイド線維化を促進することが明確になった。
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Research Products
(2 results)