2007 Fiscal Year Annual Research Report
酸性染料の異染色性を利用する尿たんぱくの高精度マイクロセンサーの開発
Project/Area Number |
17550087
|
Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
酒井 忠雄 Aichi Institute of Technology, 工学部, 教授 (30076038)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
手嶋 紀雄 愛知工業大学, 工学部, 准教授 (30292501)
|
Keywords | 尿 / たんぱく / グルコース / シーケンシャルインジェクション法 / ラボオンバルブ / 酵素カラム / TBPE / 全自動分析 |
Research Abstract |
(1)シケンシャルインジェクション-ラボ-オン-バルブ法による尿たんぱくとグルコースの連続定量 数十μLの試料・試薬をシンリンジポンプで順次ホールディングコイル(HC)に吸引し、検出器方向に逆の吐出流れを作り、拡販混合を起こし、化学反応を誘引する。吸引・押し出しの流れを1-2回コイル中で行うことで反応を促進する。反応性生物をバルブ上に置いた光ファイバーにより検出し、吸光度を測定する。吸引・吐出、リバース流れ時間・検出器への導入と吸光度に基づくデータ処理は全てコンピュータで制御され、化学分析の完全自動化が構築できた。 このシステムでは10ポートバルブを用いた。(1)たんぱくの定量には染料のTBPEHがミセル共存下でHSA(人血清アルブミン)とpH3.2でイオン会合し、青色会合体を形成する反応を利用した。(2)一方グルコースはグルコースオキシダーゼ存在下酸素と反応し、過酸化水素を生成えるが、この過酸化水素はFe(II)共存下でp-アニシジンと反応し赤色生成物が形成されることを利用した。(2)の酸化反応は時間を要する(5分)ため、先ず緩衝液(pH4.2)とグルコースを含お試料溶液を固定化酵素カラム内に導入し、インキュベーションを行う。その間に緩衝液・TX-100(非イオン界面活性剤)・TBPEをHCに吸引・吐出する。この逆流れ(reverse flow)で反応が促進され、生成物(青色会合体)の吸光度を測定する。測定は時間制御されており、180secで測定される。次に緩衝,Fe(II)p-アニシジンが吸引され、カラムで生成されたH202はFe(II)とp-アニシジンの間に導入すると反応効率がよい。発色体は520nmに極大吸収を示す。 このシステムでの検出限界は(3σ)はたんぱくでは0.3mg/dLで、グルコースは0.08mg/dLで、1時間当たり6試料が全自動操作で測定できた。
|
Research Products
(5 results)