2006 Fiscal Year Annual Research Report
キラル配位子交換法の新展開-ボロスピラン形成に基づく光学分割法の開発
Project/Area Number |
17550092
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Research Institution | Toyama Institute of Health |
Principal Investigator |
小玉 修嗣 富山県衛生研究所, 化学部, 副主幹研究員 (70360807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 敦 中部大学, 応用生物学部, 教授 (60360806)
會澤 宣一 富山大学, 工学部, 教授 (60231099)
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Keywords | キャピラリー電気泳動 / 光学分割 / ホウ酸錯体 / ジオール化合物 / 単糖 / ボロスピラン / PMP |
Research Abstract |
これまでの経緯:ホウ酸を中心イオンに用いたキラル配位子交換法を検討し、(S)-3-アミノ-1,2-プロパンジオール(SAP)とホウ酸を泳動緩衝液としたキャピラリーゾーン電気泳動法により、1,3-ジオール構造を有するDL-パントテン酸を光学分割できることをみいだし、この分離メカニズムを明らかにした。さらに、(1S,2S,3R,5S)-ピナンジオールをselectorとし、ホウ酸を中心イオンに用いたミセル導電クロマトグラフィーにより、1-フエニル-1,2-エタンジオールなどの中性ジオール化合物をキラル分析できることがわかった。 目的:これまでのところ、本キラル配位子交換法の対象化合物にはジオール化合物を用いてきた。そこで、本法をさらに発展させる目的で、ポリオール構造を有する単糖類の光学異性体分析法への適用を検討した。 結果:グルコース、ガラクトース、マンノース、フコース、キシロース及びアラビノースの6種類の単糖を用いた。これらの単糖類は電荷をもたず、また、UV検出器で検出できない。このため、電荷及び強いUV吸収を有する1-フェニル-3-メチル-5-ピラゾロン(PMP)で誘導体化した。SAPとホウ酸を泳動緩衝液としたキャピラリーゾーン電気泳動法により、PMP-単糖類の光学分割能を検討したところ、ガラクトース、マンノース及びフコースは光学分割できたが、残りの3種類の単糖は光学分割できなかった。この原因として、(1)PMP-単糖ピークの広がり及び(2)単糖1分子あたり2分子のPMP基が導入されることによるPMP基とselectorとの相互作用の係わりなどが考えられた。 今後:誘導体化試薬の再検討を行い、単糖類の一斉分析法を検討する。
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Research Products
(6 results)