2005 Fiscal Year Annual Research Report
エンド型加水分解酵素による糖鎖チップの調製と生体分子間相互作用の迅速モニタリング
Project/Area Number |
17550150
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
森 俊明 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教授 (50262308)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古澤 宏幸 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助手 (60345395)
川崎 剛美 東京工業大学, 大学院生命理工学研究科, 助手 (60334504)
|
Keywords | 水晶発振子 / N-結合型糖鎖 / 糖転移酵素 / endo-F糖鎖切断酵素 / 糖鎖チップ |
Research Abstract |
生体分子の機能を解明するにあたって、例えばDNAチップ、タンパク質チップのような基板上に生体分子を固定することにより種々の分子間相互作用について検討する方法が多くとられている。核酸・タンパク質のように固相合成法が確立されている場合には比較的容易に調製可能であるが、糖鎖チップに関しては重要視されつつも技術的には困難であった。本研究では多様な構造を持つ糖鎖を固体基板上にエンド型グリコシダーゼ酵素反応により効率的に配向固定化し、糖鎖チップの創製と生体分子との相互作用について、網羅的にかつ迅速に評価することを目的として研究を行い、以下の成果を得た。 1)複合糖鎖の中でも生体内でタンパク質のフォールディングやレクチンなどの糖鎖結合タンパク質に関わりの深いN-結合型糖タンパク質糖鎖をendo-M糖転移酵素反応によって固体基板上への直接固定化することに成功した。 2)N-結合型糖タンパク質糖鎖を固定化した水晶発振子基板に、N-結合型糖鎖の根本を加水分解できる酵素であるendo-Fを加えると、糖鎖が加水分解される様子が振動数変化として観察でき、酵素活性を測定することができた。
|
Research Products
(6 results)