2006 Fiscal Year Annual Research Report
微小重力環境を利用した金属ナノ微粒子を含有する高分子フォトニック結晶の創製
Project/Area Number |
17550189
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
岡本 茂 名古屋工業大学, 大学院工学研究科, 助教授 (50262944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早川 知克 名古屋工業大学, 大学院工学研究科, 助手 (00293746)
日原 岳彦 名古屋工業大学, 大学院工学研究科, 助教授 (60324480)
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Keywords | 高分子ブロック共重合体 / フォトニック結晶 / 光スイッチ / 非線形光学材料 |
Research Abstract |
我々は高重合度のブロック共重合体を用いて、同様のミクロ相分離構造を作製した。それがフォトニック結晶へ応用が期待できるほどの秩序の高いものであることを確認した。さらに、ポリマー濃度を非常に薄くすることで、視認可能な大きなグレイン(ジャイアントグレインの形成が可能な事を発見した。ジャイアントグレインの2次元小角X散乱測定パターン測定した。4個の格子散乱と2個の粒子散乱が観察され、非常に構造の秩序性が高いことが分かった。 しかしながら、液体であるため振動、温度変化などにより容易に構造破壊が起こってしまう事が問題となった。そのためこの高規則性の溶液の性質をそのまま固定化する必要がでてきた。そこで我々はブロック共重合体を架橋することで構造固定を行った。架橋することにより若干構造周期が小さくなるものの、構造の秩序高さは保持したまま固定できることが分かった。 さらに本研究において超高分子量ブロック共重合体の各ブロック鎖に対する溶媒の選択性および温度が、構造形態や構造周期に及ぼす影響を観察し、溶液中での構造変化の機構を明らかにした。超高分子暑ブロック共重合体を両溶媒に溶解し、構造周期の温度依存性を測定したところ良く知られた温度の-1/3程度の依存性があることが確認できた。ここに貧溶媒を添加することにより、劇的に温度変化を示す領域を発見した。これにより、チューナビリティの非常に高いフォトニック結晶用材料の基礎ができたと考えられる。
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Research Products
(4 results)