2005 Fiscal Year Annual Research Report
微細コア導波構造による光周波数変換とこれを用いた機能集積の研究
Project/Area Number |
17560039
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Research Institution | Teikyo University of Science & Technology |
Principal Investigator |
永沼 充 帝京科学大学, 理工学部, 教授 (70319086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 恭敬 帝京科学大学, 理工学部, 助教授 (80134823)
井筒 雅之 独立行政法人通信総合研究所, 上席研究員 (70093375)
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Keywords | フォトニック結晶 / 光非線形効果 / 半導体超微細化 / マイクロ・ナノデバイス / 光導波路 / 分散測定 |
Research Abstract |
特殊な結合光学系を組み立てることにより、1本のファイバー中に複数のコアを有するマルチコアタイプのフォトニック結晶ファイバー(PCF)を用いて異なる波長帯のスーパーコンティニュウム(SC)光を発生させることに成功した。また、20mmというきわめて短かいPCFにより400nm〜1000nmにわたる広範囲のSC光を発生させることにも成功した。用いたPCFが短いので、PCF自身の大きな分散による影響を受けることなくSC光が発生できる。これを実証するために、得られたSC光の各波長帯の時間的同時性を分光ストリークカメラにより確認した。すなわち、フィルターにより400nm〜1000nmの範囲のどの波長を切り出してもパルスの時間遅れに変化がない。したがってディスクフィルターなどを用いてスペクトルを切り出すことにより、高性能なパルスチューナブル光源が実現できる。 上記の光源を別のPCF(長さ5m)に結合し、伝播後の群遅延時間の波長依存性を分光ストリークカメラにより一括測定し、このデータから分散関係を導いた。原理的には1回の測定で全波長範囲にわたる分散を求めることができるので、従来法に比べきわめて短時間に測定可能である。 一方、伝播方向に変化するSC光のスペクトル形状を散乱光を介して計測し、SC光発生のメカニズムとして一般的に認められている長波側への展開(ラマンソリトン)と短波長側への変換を追跡した。その結果と上述の分散測定の結果から、対応する長短のピーク間に群速度整合関係があることを実験的に見出した。これらの結果はISOT2005にて発表し、Best Student Paper Awardを受賞した。
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Research Products
(6 results)