2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17560097
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
塚本 真也 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (80163773)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 一仁 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (10223918)
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Keywords | 環境技術 / 機械工作・生産工学 / 材料加工・処理 |
Research Abstract |
本研究課題は化学物質を含有する加工液の廃棄処理問題を踏まえ,水のみを用いる電気防錆加工法の提唱および加工システムの開発を実施した.そして電気防錆加工法を従来から用いられている円筒研削加工および平面研削加工に適用しその加工性能を評価した.研究実績の概要を以下に示す. 水のみを加工液に使用した電気防錆加工法を円筒研削加工に適用し,研削液を用いた場合との研削性能との比較した.スカート付きノズルと絶縁センタを開発することにより,長時間にわたる工作物の防錆加工を実現した.さらに約0.21Wの微小電力で1時間の防錆加工が可能となり,水における研削性能比は研削液に対して71.5%を示した. 平面研削加工に電気防錆加工法を適用し,その性能を評価した.工作物を水中に沈める完全浸漬型プール電極を設置し,約10mAの電流供給量で約1時間の防錆が可能となった.そしてプール電極を用いることにより安定した電流が供給されコンタミネーションの工作物の付着を抑制した.さらに本研究における研削性能比は研削液に対して88%を示し,工作物の表面粗さにおいても研削液を用いた場合と同様な値となった. 本研究課題は研削加工の代表的な手法である円筒および平面研削加工における電気防錆法の有用性を検証した.これまで電気防錆加工法は研削性能が著しく低いといった問題が指摘されてきたが,本年度の研究成果は電気防錆法は加工性能および工作物の表面精度において優れた特性を有する加工法であることを立証した.
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Research Products
(3 results)