2005 Fiscal Year Annual Research Report
平面研削盤を用いる多品種少量生産に適したセンタレス研削法の開発に関する研究
Project/Area Number |
17560100
|
Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
呉 勇波 秋田県立大学, システム科学技術学部, 助教授 (10302176)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 光由 秋田県立大学, システム科学技術学部, 助手 (70325942)
|
Keywords | センタレス研削 / 超音波振動 / 平面研削盤 / 真円度 |
Research Abstract |
ベアリングの内外レース,ピンゲージおよび医療用カテーテルなど一軸回転体の高精度高能率加工にセンタレス研削が広く応用されてきている.多品種少量生産に対するニーズが高まりつつある昨今では,加工部品の多様化に柔軟に対応できるように,平面研削盤など汎用機でもセンタレス研削を行うことができることが望まれる.この場合,平面研削盤上に搭載して工作物の支持と回転制御の役割を果たすコンパクトなセンタレス研削ユニットが必要不可欠である.本研究は,超音波シューを中心としたセンタレス研削ユニットを設計・製作し,平面研削盤上に設置してセンタレス研削を試みることによって,平面研削盤を用いる多品種少量生産に適したセンタレス研削の技術を開発することを目的としている. 本研究計画の1年目(平成17年度)は,超音波シューを中心としたセンタレス研削ユニットを設計・製作して,研削テストを行った。具体的実施項目は次の通りであった. (1)金属弾性体上にPZTを貼り付けた構造となっているシューは,FEMによるモード解析を行い,その詳細構造と寸法を決定したうえ,外注製作した. (2)シューホルダー,スペーサ(電気絶縁体),ブレード,ブレードホルダー,予圧機構,およびベースプレートなどの構成要素からなるユニット本体は,製作した超音波シューの構造・寸法および既設平面研削盤上の設置スペースや研削力を考慮して,詳細設計を行った上,加工製作した. (3)超音波シューとユニット本体を組み立てて,シューの周波数特性と端面上の楕円運動の発生および加工物の回転制御性など動作特性試験を行った. (4)試作したユニットを既設平面研削盤上に設置し,金属ピンについて,研削前後の真円度を比較する研削テストを行った.その結果,真円度が研削前の約20μmから研削後の約8μmまでに向上したことで,本加工法の有用性が確かめられた.
|
Research Products
(3 results)