2006 Fiscal Year Annual Research Report
生産および搬送プロセスにおける不確実性を考慮した分散型生産システムに関する研究
Project/Area Number |
17560101
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
杉村 延広 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (80135813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷水 義隆 大阪府立大学, 工学研究科, 講師 (60275279)
岩村 孝治 大阪府立大学, 工学研究科, 助手 (40332001)
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Keywords | 生産システム / 生産計画 / スケジューリング / 不確実性 / ばらつき / 確率分布 |
Research Abstract |
(1)不確実性を考慮したスケジューリング手法の開発 分散環境下における生産工場および生産ラインの生産スケジュールを策定する分散型意思決定システムを開発した.ここでは,特に,搬送プロセスおよび生産プロセスにおける不確実性を考慮して,材料,部品および組立品の生産開始時刻および生産終了時刻を確率的に評価しながら生産スケジュールおよび搬送スケジュールを策定する方法を開発した,また,生産プロセスおよび搬送プロセスにおけるMES(Manufacturing Execution System)などからの進捗状況の報告に基づいて,スケジュールを変更する手法を開発した.さらに,エージェント間の協調により,個々の生産工場および生産ラインにとって最適であるだけでなく,分散型生産システムおよび仮想企業体全体にとって適切なスケジュールを策定する方法論を検討した. (2)不確実性を考慮した生産計画手法の開発 上記(1)で開発したスケジューリングシステムにおける生産プロセスおよび搬送プロセスの確率的評価に基づいて,材料,部品および組立品の生産計画および調達計画を策定するシステムを開発した.すなわち,需要または受注によ最終製品の生産計画を策定するとともに,その生産に必要な材料および部品の生産計画および調達計画を策定する手法を開発した.これにより,生産プロセスおよび搬送プロセスにおける不確実性を考慮することにより,確率的な信頼区間を含めた生産計画の策定を行えることが可能になった. (3)開発した手法の評価(杉村,谷水,岩村) 上記の研究で開発した生産計画およびスケジューリング方法論を評価した.すなわち,シミュレーションシステムを用いて,エージェントの意思決定プロセスと生産プロセスのシミュレーションを行うことで,本研究で提案する手法の有効性の検証を行った.
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Research Products
(5 results)