2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17560131
|
Research Institution | Sasebo National College of Technology |
Principal Investigator |
小野 文慈 Sasebo National College of Technology, 機械工学科, 准教授 (60224276)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 賢治 佐世保工業高等専門学校, 機械工学科, 准教授 (40311112)
城野 祐生 佐世保工業高等専門学校, 物質工学科, 講師 (80353233)
森川 浩次 佐世保工業高等専門学校, 機械工学科, 准教授 (90332098)
森田 英俊 佐世保工業高等専門学校, 機械工学科, 講師 (40332100)
小田原 悟 佐世保工業高等専門学校, 機械工学科, 講師 (40390538)
|
Keywords | バブルジェット / エジェクタ / 推力 / BJE |
Research Abstract |
現在,有明海や大村湾のような,閉鎖性海域での海洋環境,海底資源,水産資源,ダム,湖沼堆積物,海底ケーブルの調査など,幅広い分野でケーブルを使用しない自律型無策式水中航走体(以下,AUVと略す)への期待が一層高まっている.AUVの推進動力源にはスクリュー駆動のためにバッテリーが多く利用されているが,占有体積が大きく,出力が小さく,取り付けに時間を要するなどの課題がある.そこで,それらの課題を克服した新しい形のエンジンの開発することが急務であると考えられる.このエンジンは高圧燃焼ガスを高速で噴出する機構であるが,ただ単に噴出するのではなくエジェクタと呼ばれる部分でガスと海水を混合したバブルジェットを海水中に噴出する.従ってバブルジェットエンジンと呼ばれる(以後BJEと呼ぶ).このBJEの開発は大きく分けて燃焼器とエジェクタの2つに分けられるが,本研究では水中航走体用のBJE開発の核となるエジェクタの開発を対象とする. 一般に乗り物の効率は航走体の航行速度と流体(気体)の噴出速度がもっとも小さいときに高効率になる.BJEのエジェクタは高速燃焼ガスのエネルギを質量の大きい水に与え,低速で船外に噴出させ効率を上げようするものである.実際にBJEの推進装置を製作し,各実験条件に応じた推力を実測すればよいが,コストがかかることと,装置が大掛かりになるため,あらかじめ適当な作動条件を抽出することが順当であると考えられる.そこで本研究では円筒型揚水実験装置を製作し,BJE設計のための基礎的データを収集した.その知見にもとづき本年度は実機に近い推力測定装置を作成し,各実験条件において推力測定を行い,以下のような結果が得られた. 1.ノズル径5mmの場合が最も推力は大きい. 2.吐出圧力に比例して推力は増加する. 3.入口高さを高くすることによって推力はある一定の値まで増加する. 4.エジェクタをつけない場合の推力が最も大きく,エジェクタ長さが長くなるほど推力は下がる.
|
Research Products
(1 results)