2006 Fiscal Year Annual Research Report
磁化された薬液塊の磁場による患部集中ターゲッティングの研究
Project/Area Number |
17560160
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
山根 隆一郎 国士館大学, 工学部, 教授 (50016424)
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Keywords | 磁性流体 / 機能性流体 / ターゲッティング / 薬剤集中 / 磁気捕獲 / 磁気保持 / 磁性液滴 / スパイク |
Research Abstract |
医療分野において患者に薬剤を投与する場合,通常服用や注射が行われるが,この方法では薬剤が患部だけではなく体内全体にまわってしまう上,患部で必要な濃度を確保するために薬剤の量を多くせざるを得ず,正常な部位にも強く作用して副作用が生じる問題を避けることができない.したがって,薬剤を患部にだけ集中的に作用させることが望まれる.薬剤を患部に集中させる方法の一つとして薬剤に磁性をもたせて磁気力により薬剤を患部に集中,保持する方法が考えられる. 本研究はこの問題の基礎として磁化された液体塊(液滴)を磁気力によって流れの中の一箇所に集中・保持することを試み,このとき生じる諸問題を解明しょうとするものである. 磁性薬剤を磁性流体で,血液を清水でそれぞれ模擬し,水流中で磁性液滴を磁気力により捕獲し,一箇所に保持することを試み,関連する諸問題を解明する.具体的には次の事項について実験を行った. 1.磁性液滴の磁気力による捕獲 水中を落下する磁性液滴を磁気力によって捕獲することを試み,磁気力の強さ,液滴の大きさによる捕獲可能の限界,捕獲時の液滴の軌跡,速度の変化,形状の変化などを調べた. 2.水流中における液滴の集中・保持 磁性液滴の大きさ,外部印加磁場の強さを変え,水中において保持された液滴形状の変化,スパイクの発生状況,スパイクの水流による運動などを調べた. 3.磁性液滴形状の界面性状による変化 水中における表面張力やエマルジョン表面の張力,液滴体積により液滴形状が変化すると予想されるため,その基礎研究として磁性液面上に種々の性状の界面を形成し,スパイク発生に対する強さ,磁気の強さによる形状変化などを調べた.
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Research Products
(3 results)