2005 Fiscal Year Annual Research Report
動的応答に基づくブリージングクラックの非破壊検出システムの開発
Project/Area Number |
17560206
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
神谷 恵輔 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50242821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 敏郎 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10209645)
鈴木 昭宏 名古屋大学, 大学院工学研究科, 助手 (60335073)
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Keywords | ブリージングクラック / 動的応答 / 非破壊検出 / 有限要素法 / 混合型変分原理 / はり / 枠構造物 |
Research Abstract |
平成17年度は,これまではりに対して提案して来たブリージングクラックの検出法を,配管系や衛星等の宇宙構造物に代表される枠構造物に拡張することを目的として研究を行った.その過程において,これまではりに対して提案して来た検出法の再検討を行った.その結果,ブリージングクラックを有するはりの解析を行うためにこれまで用いて来た増分伝達マトリックス法よりも拡張性の高い解析手法を考案した.考案した方法は,混合型変分原理に基づく有限要素法を用いて定式化を行い,増分調和バランス法を用いて解析を行う手法である.この手法をブリージングクラックをもつはりの解析の問題に適用し,精度よく解析できることを確認した.これについては平成18年度に開催される機械学会主催の講演会で発表を行う予定である.さちに考案した解析法に基づいて,はりを対象にブリージングクラックの検出法を開発した.数値シミュレーションにより,開発した方法で精度よくクラックが検出できることを確認した.またこの検出法の適用性を検討するための実験装置の製作を行った.現在は実験装置の調整中である.これらの結果は,同じく平成18年度に開催される機械学会主催の講演会で発表を行うことを考えている.さらに,今年度開発した解析法ならびに検出法を,枠構造物に適用するための検討を行った.解析法については,対象が枠構造物に拡張されたことによる自由度の追加を行うだけで,はりに対する解析と同様に精度よく解析できることを確認した.検出法については,現時点では概ね良好な結果が得られている.これらの結果は平成18年度に開催される国際会議で発表を行うことを考えている.
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