2006 Fiscal Year Annual Research Report
磁界源体外設置型人工心臓駆動用磁気式アクチュエータの性能向上と大出力ポンプの開発
Project/Area Number |
17560248
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
早乙女 英夫 千葉大学, 工学部, 助教授 (50261938)
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Keywords | 人工心臓 / アクチュエータ / 金属磁石 / ポンプ |
Research Abstract |
前年度までは,シリンダー部が1つのポンプについて試作検討を行ってきたが,今年度は主として,直動磁石の両サイドをシリンダーとする2室ポンプの設計検討を行った。出力仕様を満足するためには,2室合わせて60〜90mlのシリンダー容積となる要件があり,また,ポンプ外形をできるだけ小型化する必要があり,従来より用いていたスプライン構造による直動磁石の回転運動抑制方法では,2室ポンプの構造として適当ではないことが分かった。このため,スプライン構造の代替として,リニアブッシュを3本ないし4本用いて直動磁石の回転運動を抑制する方法を提案し,構造検討を行った。 2室ポンプにおける両シリンダーの防水対策として,複数の素材からなる袋形状の人工心室を試作し,これらの防水特性を評価した。また,ポンプ出力端における防水対策についても検討を行った。 回転運動磁石と直動運動磁石の間に働く磁石間力を,両者の距離と回転磁石の回転角の関数として定量的に計測するためのジグを開発した。前年度までは,両磁石間の距離の設定および回転磁石の角度の設定に非常に長い時間を要していたが,これらの作業を半自動化することで,磁石間力特性の測定時間の高効率化が実現できた。本ジグは,従来より堅牢に作られており,より強力な磁石間に発生する磁石間力を計測可能にするものである。 ポンプ試作には,主にアクリルを用いており,アクリルの加工方法について,専用の溶解性接着剤を調査するなど,ポンプ製作の高効率化に関する検討も多種多様に行った。
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Research Products
(1 results)