2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17560268
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
乾 成里 Nihon University, 工学部, 准教授 (40176409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大平 膺一 日本大学, 工学部, 教授 (60060026)
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Keywords | 電気機器学 / 多自由度モータ / 多次元ドライブ / 制御工学 |
Research Abstract |
リニア駆動システムは,国内外ともに急速に発展している.また,これらを複数軸に利用した多自由度ドライブシステムも,幅広く利用されている.一方,1次元のリニア駆動システムを複数組み合わせることなく,多軸を1台のモータで駆動するサーフェスモータが研究・開発され,発表されている.サーフェスモータでは,支持が困難であり,実用化にあたっての難点となっている.近年,永久磁石と制御コイルを4極配置し,ギャップセンサを用いて吸引力を制御することにより,定常状態では支持系への電力供給を零にする磁気浮上システムが実現された.本方式により,長年の課題であったサーフェスモータにおける支持方式に有効な解が確保できたことになる. 本研究では,誘導形サーフェスモータの特性を明らかにした後,同期形へと展開しようと試みている.同期形モータについては,(1)基本特性,(2)磁気浮上させた場合の特性,(3)フラット形(薄形)とした場合の特性,について検討を進めている. 平成19年度(最終年度)は,3年間の研究成果を総括し,学会へ報告するとともに論文として成果を公開する準備をしている.平成19年度は,以下の項目に重点をおいて検討を進めてきた. 1.吸引力制御形磁気浮上について,安定かつ応答性に優れた制御方式の確立. 2.磁気浮上体が有する3自由度と同期形サーフェスモータが与える2自由度による,5自由度のドライブの実現. 3.誘導形サーフェスモータと同期形サーフェスモータの特性を検討し,両者の利害得失を明らかにし,これにより各サーフェスモータに適した応用分野を検討. これらの課題は限られた3年間の研究期間のみで解決できるものではなく,今後も継続して取り組んでいきたい.
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Research Products
(2 results)