2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17560305
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
和田 光司 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (60316891)
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Keywords | UWB / パッシブフィルタ / マイクロストリップ線路 / 減衰極 |
Research Abstract |
研究課題である超広帯域通過特性を有するプレーナ型パッシブフィルタの開発にあたって、この共振器の基本性能その中でも回路パラメータの変化による共振特性の変化に着目し、その効率よく効果的な利用により広帯域特性を得るために、それらの特性の理論および解析的検討を行った。方法としては、回路シミュレータにより、回路要素である共振器について、数種類提案した。ここでは、特性の中で広帯域特性と通過帯域近傍への減衰極配置に着目し、分布定数線路を用いて構成しそれらの共振特性について検討を行った。実際には、分布定数線路として高周波帯でよく使用されるマイクロストリップ線路でのプリント回路パターン構成を想定した。それらを回路解析上近似で分布定数線路と等価的に表現することができるので、回路パラメータを変化させることで特性を評価した。結果として広帯域かつ減衰極を複数有する共振特性を得ることができた。また、共振器の種類によって減衰極の配置位置と個数の制御が可能であることも併せて確認した。次にそれら共振器を巧みに組み合わせることでバンドパスフィルタを構成し回路シミュレータによる解析と実際の実現モデルを想定した電磁界シミュレータによる解析を行なうことで特性を評価した。結果として、先に検討した共振器の特性が活かされた広帯域かつ減衰極を有する特性が得られていることが確認できた。また、第一段階として実際試作実験を行った。その結果、解析結果で得られた広帯域特性が得られたが若干通過帯域の高域側特性の劣化が見られこの改善については今後の課題である。
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Research Products
(5 results)