2006 Fiscal Year Annual Research Report
マルチホップ無線ネットワークにおける高効率・高品質マルチメディア配信技術の研究
Project/Area Number |
17560353
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
甲藤 二郎 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (70318765)
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Keywords | マルチホップ無線ネットワーク / アドホックネットワーク / マルチパスルーティング / マルチメディア通信 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度より続けてきたマルチホップ無線ネットワークにおけるマルチメディア情報の配信実験をさらに進め、かつ、その応用としてのビジュアルセンシングシステムに関する検討を開始した。具体的に進めた作業は以下の通りである。 【マルチホップ無線ネットワーク】 (1)通信状況に適応して動的にパスを切り替えるマルチパスルーティング方式の提案とマルチメディア配信への応用の成果をまとめ、論文発表を行なった。 (2)(1)の改善方式として、無線通信状況の変化をパス毎の受信電力の値に応じて判断し、マルチパス経路を決定する方式を提案し、国内研究会で成果発表を行なった。 (3)(1)(2)では映像圧縮方式として旧来のH.263+を使用したが、最新の国際標準化規格であるH.264/AVCを用いたマルチメディア配信実験を行ない、国内学会で成果発表を行なった。 (4)(3)に関連して、実実験環境の無線特性を反映したマルチホップ無線ネットワークのシミュレーション評価を行った。 【ビジュアルセンシングシステム】 (1)カメラを備えたセンサーがマルチホップ無線ネットワークを構成し、サーバにセンシングデータを格納し、ユーザがそのセンシングデータをWebサービス的なプロトコルに従って取得、閲覧するシステム(ビジュアルセンシングシステム)のプロトタイプ実装を行い、国内研究会、ならびに国内学会で成果発表を行なった。 (2)(1)のセンサーを廉価な移動ロボットと小型センサーの組合せとして構成し、かつ、自律的に自己の位置を推定する位置検出アルゴリズム(SLAM)の組込みを図った。 (3)(1)のセンシングにマーカ検出を行なう画像処理手法を取り込み、かつ、ユーザインタフェースには拡張現実感手法を取り込み、プロトタイプシステムのユーザビリティの向上を図った。
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Research Products
(6 results)