2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17560366
|
Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
大坊 真洋 岩手大学, 工学部・電気電子工学科, 助教授 (20344616)
|
Keywords | 磁力計 / ホログラフィー / 光ポンピング / カリウム |
Research Abstract |
1.技術調査 プリンストン大学のRomalis教授のもとに短期間滞在し、実験装置の詳細構造、実験ノウハウ等の調査を行い最新の情報を入手した。 2.実験装置の作成 (1)ガスセルの製作 ポンピング光とプローブ光を直交して入射できる専用セルを作製した。また、カリウムとアルゴンガスを封入するための真空排気・圧力調整系を作製した。 (2)ガスセルの温度調節機構 ホットエアーをガスセル周辺に流し、セル温度を一定に維持する温度調節機構を作製した。セル周囲には一切の磁性体や金属を配置せず、耐熱樹脂でセルケーシングを作製した。 (3)測定システムの作製 波長可変レーザー、アイソレータ、偏光板、波長板、ポッケルスセル、ガスセル、調温度機構、3軸ヘルムホルツコイル、マッハチェンダー干渉計、フォトダイオード、CCDカメラ、ロックインアンプ等から構成された測定システムを構築した。 3.光学計測 (1)吸収スペクトルの測定 カリウムガスセルに770nm付近のレーザー光を照射し、吸収スペクトルを測定した。プローブ光用の半導体レーザーの温度と外部共振器の角度を調整することにより、モードホップの起こらない範囲で吸収中心に同調できることを確認した。ポンピング用の大出力レーザーについては、安定化のための調整中である。 (2)磁場測定 シングルビーム構成で、レーザー光に対して45度の向きに磁場を加え、ガスセルを透過したレーザー光の偏光変化を直交ニコル配置で測定した。レーザー光はポッケルスセルで変調し、フォトダイオードの出力をロックイン検波した。その結果、1nT以下の磁場を測定できることを確認した。 (3)ノイズ除去ソフトウェア CCDカメラで計測した画像から背景以外の変化部分を取り出し、さらに基準信号に同期した成分の画像を抽出するソフトウェアをプログラミングした。
|