2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17560389
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
片山 徹 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (40026175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 秀幸 京都大学, 大学院・情報学研究科, 助手 (90303883)
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Keywords | システム同定 / 実現理論 / スペクトル分解 / 特異値分解 / QR分解 / 正準相関解析 / 変数誤差モデル |
Research Abstract |
本研究では、1970年代のKailathらの実現理論に関する結果を利用して、より精度の高い新たな部分空間同定法を提案し、さらに、正準相関解析に基づく確率システムの平衡実現に関する研究とH無限大同定の理論を融合して、雑音モデルに周波数制約を与えることができる新しい確率実現の理論を提案することである。本年度の研究成果は以下の通りである。 1.出力の測定雑音が異常値を含む場合に部分空間同定法で得られたシステムパラメータの推定値をEMアルゴリズムによって改良するための方法を提案し、システム制御情報学会論文誌、2005.5で発表した。 2.直交分解に基づく部分空問同定法を応用して、安定な要素を結合したフィードバック系の同定法に関する新しい方法を提案した。外部入力rからプラント入出力(u, y)までの伝達関数を同定して、それらの比によってプラントを同定する方法に比べて計算量が大幅に減少するので実用性が高い。IFAC World Congress, Prague,2005.7で発表した。 3.著者らの確率実現の方法とスペクトル分解の方法を組み合わせて、同定されたモデルが安定でかつ最小位相となるようなアルゴリズムを提案して、IFAC World Congress, Prague,2005.7で発表した。 4.ノイズのスペクトルが有界でありかつ入力ノイズが小さいという仮定の下に、周波数データに基づく変数誤差(Errors-in-Variables)モデルの同定問題について考察し、部分空間法とJスペクトル分解の方法に基づく同定アルゴリズムを提案した。14^<th> IFACシステム同定シンポジウム,Newcastle 2006.3で発表した。 5.2004年に和書として発表した「システム同定」の英語版を出版した。
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Research Products
(7 results)