2005 Fiscal Year Annual Research Report
循環型社会を支える社会資本のアセットマネジメントシステムの高度化に関する研究
Project/Area Number |
17560414
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
福手 勤 東洋大学, 工学部, 教授 (70366516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 崇伸 東洋大学, 工学部, 教授 (50256773)
須長 誠 東洋大学, 工学部, 教授 (50366514)
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Keywords | コンクリート / 塩害 / 中性化 / 複合劣化 / 劣化予測 / ライフサイクルコスト / アセットマネジメント / 膨張材 |
Research Abstract |
(1)実態調査および促進試験 (1)コンクリートに浸透する塩分の挙動を再現するモデルを構築するため、自然環境下で長期間供用されてきたコンクリート構造物中のコンクリートの変質の分析、さらに供試体による促進試験を行った。 (2)我が国で長期間供用されてきたコンクリート港湾構造物を対象に、劣化状況と使用状況データ、補修要否の緊急性に関する情報などを収集し、分析を行った。 (2)劣化進行モデル (1)コンクリート構造物における塩害と中性化の複合劣化に関する実態調査の結果より、中性化の進行と表面水分量の関係、中性化進行予測モデル、中性化深さと含有塩分量と劣化度の関係、腐食進行予測モデルの開発を開始した。 (2)コンクリート構造物の建設で避けることができず、また耐久性上の弱点となる打継ぎ目における塩分浸透速度を、一体打設コンクリートの場合と比較した。さらに塩分浸透性状を、フィックの拡散方程式の逆解析によって分析し、拡散係数で評価した。 (3)社会資本のアセットマネジメントモデルの提案 一般的な陸上の構造物に比較して過酷な条件に位置する港湾構造物に対し、これまで適用されてきた「事後保全」から、ライフサイクルコストの低減や予算配分の均等化など多くのメリットがある「予防保全」に立脚したアセットマネジメントモデルを提案した。
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Research Products
(3 results)