2005 Fiscal Year Annual Research Report
生活廃棄物(廃ガラスビン・下水汚泥スラグ)のコンクリート用材料としての有効利用
Project/Area Number |
17560415
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
高木 宣章 立命館大学, 理工学部, 教授 (50154753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
児島 孝之 立命館大学, 理工学部, 教授 (10066706)
井上 真澄 立命館大学, COE推進機構, 研究員 (00388141)
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Keywords | 生活廃棄物 / 廃棄物再資源化 / 廃ガラスビン / 下水汚泥スラグ / アルカリシリカ反応 |
Research Abstract |
廃ガラスビン粉末を細骨材として用いた材齢5年のコンクリートについて強度試験を行った。ガラス粉末を混入したコンクリートは,ポゾラン反応による長期強度の増加が期待できることから,材齢1年から5年の強度増加率が高くなったと考えられる。特に,廃ガラスビン粉末の置換率が10%の時,強度増加率が最も大きくなった。しかし,静弾性係数は材齢1年と比較して低下し材齢91日とほぼ同程度となった。 下水汚泥スラグ粗骨材は,砕石と比較してすり減り減量と破砕値が大きく粗骨材自体の強度は小さい。また,吸水率はJIS規格値を満たしているが砕石と比較して非常に大きい。フレッシュコンクリートにおいて,化学混和剤使用量が同一の場合,下水汚泥スラグ粗骨材置換率の増加に伴いスランプおよび空気量が増加する傾向にあり,コンクリート強度は低下した。コンクリートの乾燥収縮は下水汚泥スラグ粗骨材使用による影響は少ないが,コンクリートの耐凍害性は低下する傾向にあった。200万回圧縮疲労強度は,普通コンクリートと比較して若干低下し,コンクリート疲労強度式中でK=10とすれば生存確率95%以上を満足することがわかった。 下水汚泥スラグ細骨材の物理試験の結果,本実験で用いた下水汚泥スラグ細骨材は,JIS規格値を満足するものであった。下水汚泥スラグ細骨材を用いたコンクリートの凝結始発および終結時間は,置換率100%を除き置換率の増加に伴って早くなり,ブリーディング量は増加する傾向にあった。コンクリートの各種強度は,置換率100%と0%が同程度であり,置換率の減少に伴い減少した。凍結融解試験結果より,耐久性指数はスラグ置換率の増加に関わらずほぼ同程度であった。300サイクル終了時点での質量減少率は,置換率0%(質量減少率0.1%)と100%は同程度となったが,置換率25〜75%では5〜8倍となった。
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Research Products
(3 results)