2006 Fiscal Year Annual Research Report
ポリマーセメントモルタルにより下面増厚補強されたRC床版の寿命予測に関する研究
Project/Area Number |
17560417
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
古内 仁 北海道大学, 大学院工学研究科, 助手 (60165462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戴 建国 港湾空港技術研究所, LCM研究センター, 特任研究官 (00374570)
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Keywords | RC床版 / 下面増厚工法 / ポリマーセメントモルタル / 表面粗度 / 付着強度 / 剥離 / 疲労寿命 |
Research Abstract |
前年度のポリマーセメントモルタルの付着試験では,基盤コンクリートの表面処理工法として表面処理深さが3mm程度以下についてはショットブラスト工法を,3mm程度以上についてはウォータージェット工法を用いた。本年度は,新たにウォータージェット工法を用いて表面処理深さが3mm程度以下とした基盤コンクリートを用意し,付着強度試験を行った。前年度の実験結果に本年度の実験結果を加えて,表面粗さ形状が静的荷重下におけるポリマーセメントモルタルの付着強度に与える影響について再検討をおこなった結果,以下の知見を得た。 ・表面処理深さの小さい領域でもウォータージェット工法はショットブラスト工法よりも同じ表面処理深さで2倍程度以上の粗さとなる。 ・表面粗さをJISの粗さパラメータを尺度とすることで,引張付着強度およびせん断付着強度を連続的に評価することができる。 ・引張付着強度およびせん断付着強度について,今回のデータを加えて,表面粗さの影響を取り入れた強度算定式を再構築した。 さらに,下面増厚補強された道路橋床版増厚部の剥離の予測方法を構築するために,疲労荷重下における付着強度試験を実施し,ポリマーセメントモルタルの付着破壊に対する疲労寿命の検討を行った結果,以下の知見を得た。 ・応力レベルによる疲労寿命の予測式として,応力振幅と最小応力で関係付けられるGoodman型を適用した場合は,引張付着とせん断付着ともに式中の係数Kは20程度となる。
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Research Products
(2 results)