2006 Fiscal Year Annual Research Report
マルチスケール・フィジィックスの概念を導入した衝撃解析による砂防構造の性能照査
Project/Area Number |
17560428
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Research Institution | KYUSHU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
園田 佳巨 九州大学, 工学研究院, 教授 (40304737)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三谷 泰浩 九州大学, 工学研究院, 助教授 (20301343)
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Keywords | 衝撃解析 / 砂防構造 / 粒子法 |
Research Abstract |
昨今の異常気象による集中豪雨の発生頻度の増加とともに土石流災害の危険性は増大しているにも関わらず,災害予防的な予算は削減傾向にある.本研究では,砂防構造物の耐衝撃性能を正確に評価し,ムダのない合理的な設計法の確立に寄与する解析手法を提示することを目的としたものである.そのため,従来の設計法の問題点(土石流荷重の適切なモデル化に関する問題,構造物と土石流の相互作用に基づく動的応答特性が反映されていない点)を踏まえ,現実に忠実なモデル化に基づく数値解析を行い,砂防構造物の安全性照査法の精度を飛躍的に向上することを目指したものである. 具体的には,平成18年度の研究成果として以下の内容を得た. 1)粒状体として理想化可能な土石流と構造物の動的応答を統一的にモデル化・解析するためのベースとなる「粒子法」を固体に適用した衝撃応答解析プログラムを完成させ,RCはりモデルの衝撃応答シミュレーションを実施した.その結果,RCはりの曲げやせん断破壊を「粒子法」を用いて良好に再現できることを確認した. 2)「粒子法」を用いて固体の動的応答解析を行う場合,自由表面の適切なモデル化が良好な解析精度を得るためには必要であることを確認した上で,コンクリート材料を対象とした弾塑性応答解析手法を完成させた. 3)実構造である「鋼製枠砂防えん堤」の衝撃応答シミュレーションを行い,3次元粒子法ベースに土石流と砂防構造の一体解析が可能であることを確認した. これらの成果をもとに,平成19年度中に土石流の砂防構造物への衝突を再現した耐衝撃性能照査シミュレーションを実施予定としている
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Research Products
(5 results)