2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17560434
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
西田 進 金沢工業大学, 環境・建築学部, 教授 (90064469)
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Keywords | 構造工学 / 設計工学 / 教育工学 |
Research Abstract |
申請者は,昨年度研究で(1)環境土木専門実験演習I「はりの強度とデザイン」に関する新しい「実験指導書」を作成した。それを用いて6回専門実験を行い,学生が理解しがたい部分や実験方法を毎回修正・補足した。その主なものはパンフレット「犀川に橋を架ける」の製作と3種類の設計例の提示である。これを踏まえて「実験指導書」を改定した。また,その成果を8月の平成19年度工学・工業教育研究講演会で「エンジニアリングデザインを意識した環境土木専門実験・演習I「犀川に橋を架ける」」と題して発表する。 次に,(2)「専門プロジェクト科目」である「工学設計III」の「1/10鋼橋」を設計・製作・架設させるところの「ASCE鋼橋コンペ」では,学生がパイプを基本にアーチ系鋼橋を設計するとともに,初めて橋脚も設計・製作した。今年度は強度に問題があったものの,初めてアメリカの学生に負けない設計・製作・架設をすることができた。 また,(3)eラーニング関係では,今年度Web教材「エネルギー入門」とWeb & CD教材「構造デザイン入門」を制作した。後者はJABEEが強調している「エンジニアリングデザイン」に対処するものである。 上記(1)から(3)を,環境土木工学科学生4年間の「PBLの手法を用いた構造工学学習システム」として連動させた結果が「ASCE鋼橋コンペ」に表れたものと思われる。なお,平成19年度が金沢工業大学新カリキュラムの完成年度であるため,今年は最後の詰めを行ないたい。 最後に,今年度は本研究の最終年度であるため,2年間の研究成果を「PBLの手法を用いた構造工学学習システムの構築」という70ページの報告書にまとめた。
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