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2005 Fiscal Year Annual Research Report

下負荷面の概念に基づく一般化摩擦モデルの構築

Research Project

Project/Area Number 17560446
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

橋口 公一  九州大学, 大学院・農学研究院, 学術特任教員 (10038250)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堤 成一郎  九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (70344702)
尾崎 伸吾  東京理科大学, 工学部, 助手
Keywords摩擦 / 静止摩擦 / 動摩擦 / 時間依存性 / 下負荷面 / 弾塑性 / 粘塑性 / 硬・軟化
Research Abstract

摩擦現象の構成式としての表現は,先ず,剛塑性体として実現され,さらに,接触表面間に仮想弾性バネを仮定するペナルティ法による弾塑性体として達成された.しかし,これらにおいては,すべり降伏面の内部を弾性域としているので,その内部の接触応力の変化による塑性すべり速度や接触応力の繰返し負荷によるすべり変位の集積現象を表現できない.これらは,Drucker(1988)の塑性構成モデルの分類に従えば,古典摩擦モデルと呼び得る.一方,本論文の第一著者は,降伏面の内部における応力速度による塑性ひずみ速度を表現し得る非古典塑性モデルとしての下負荷面モデルを提案した.さらに,本論文の著者らは,下負荷面の概念に基づいて,弾性すべり状態から塑性すべり状態への滑らかな遷移を表現し得る下負荷摩擦モデル(subloading-friction model)を提案した.
さて,静止している物体にすべりを生じさせるとき,先ず高い摩擦抵抗が現れ,これは静止摩擦と呼ばれている.その後,摩擦抵抗は,すべり変位の進行とともに低下して,ある一定値に漸近するが,この停留摩擦は動摩擦と呼ばれている.これらは,古くから広く知られている事実である.その後,しばらく放置して再びすべりを生じさせると,静止摩擦が復活して,初期すべり時と同じ特性が再現されることが明らかにされている.以上は,広範に観察される摩擦現象の基本特性とみなし得る.静止摩擦抵抗と動摩擦抵抗の相違は数十%に及ぶことも有るので,静止摩擦から動摩擦への遷移過程および静止摩擦への回復現象の定式化は,工業設計上,極めて重要であるが,今なお,合理的な定式化はなされていない.
本論文においては,静止摩擦から動摩擦への遷移過程を塑性変形によるひずみ軟化現象とみなし,また,静止摩擦への回復現象を粘塑性変形による硬化現象とみなして,これらを表現し得るように下負荷摩擦モデルを拡張することにより,時間依存性下負荷摩擦モデル(rate-derendent subloading-friction model)を定式化した.

  • Research Products

    (2 results)

All 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] すべり摩擦現象を考慮した圧密試験の土・水連成有限要素解析2005

    • Author(s)
      尾崎伸吾, 岡安崇史, 橋口公一, 陳 代行
    • Journal Title

      応用力学論文集(土木学会) 18巻

      Pages: 349-359

  • [Journal Article] Finite Element Analysis of the Wheel Traveling Phenomenon by the Subfriction Surface Model2005

    • Author(s)
      S.Ozaki, K.Hashiguchi, T.Okayasu, D.H.Chen
    • Journal Title

      Proceeding of ICCES'05

      Pages: 1422-1427

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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