2006 Fiscal Year Annual Research Report
プローブデータを活用した都市内における環境規制下での貨物車の最適配送計画
Project/Area Number |
17560473
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
小谷 通泰 神戸大学, 自然科学研究科, 教授 (00115817)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 英生 徳島大学, 工学部, 教授 (20166755)
秋田 直也 神戸大学, 海事科学部, 助手 (80304137)
田中 康仁 広島商船高等専門学校, 流通情報工学科, 講師 (50321485)
|
Keywords | プローブデータ / 環境政策 / 貨物車 / 配送計画 / 交通需要マネジメント / 運行挙動 |
Research Abstract |
本研究は、貨物車にプローブ機器(GPSとデータ記録用のロガーなど)を搭載し得られたデータをもとに、配送計画作成のための基礎的な貨物車の運行挙動を把握するとともに、これらの運行挙動を組み込んだ環境制約下における配送計画モデルを定式化する。そして、複数の運行形態の貨物車を対象として最適配送計画を提案し運行コストの削減と都市環境の改善の両面からその効果を評価することを目的としている。本年度は、以下の点について成果を得た。 まず、貨物車の運行挙動については、昨年度に引き続き、取得したプローブデータにもとづき、貨物車の走行時間や荷さばき時間にみられる不確実性を考慮し、指定時間がある配送地点への出発時刻の決定行動や複数の配送先への巡回経路の選択行動をモデル化した。また新たに取得したプローブデータをもとに、高速道路と一般道との間における大型貨物車(海上コンテナ輸送トラック)による走行経路の選択行動とその要因を抽出し経路選択モデル(非集計行動モデル)の構築を行った。 また明らかになった運行挙動を踏まえて、大型貨物車(海上コンテナ輸送トラック)と一般の貨物車(宅配貨物輸送トラック)の2通りのケースを取り上げて、環境制約下における配送計画を作成した。具体的には、貨物輸送需要を与件としてデポ、集配拠点の配置計画を提案し、貨物車の運行効率の向上と環境改善効果の視点からそれらを評価した。また構築した貨物車の経路選択行動モデルを用いて、市街地の環境改善を図るため通行料金格差の導入や賦課金徴収を行った場合の、貨物車の市街地から湾岸部の高速道路への迂回誘導効果を評価した。
|
Research Products
(6 results)