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2006 Fiscal Year Annual Research Report

産業廃棄物の埋立処分に伴う有害物の流出特性とその制御に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17560491
Research InstitutionFukuoka University

Principal Investigator

柳瀬 龍二  福岡大学, 環境保全センター, 助教授 (20131849)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松藤 康司  福岡大学, 工学部, 教授 (40078663)
Keywords産業廃棄物 / 最終処分場 / 有害物 / 浸出水 / 溶出試験 / 埋立処分 / 環境対応
Research Abstract

本年度は2つの研究テーマを(社)全国産業廃棄物連合会の協力を得て、研究成果を以下にまとめた。
(1)アンケートによる産業廃棄物最終処分場に関する実態調査
平成17年度に実施したアンケート調査結果を、最終処分場の環境保全対策上の観点から、産業廃棄物の発生特性と処理状況、産業廃棄物の有害物含有量と溶出試験の特性、及び安定型処分場、管理型処分場浸出水の水質特性等について検討した。
埋立処分されている産業廃棄物は、管理型処分場では燃え殻、汚泥、ばいじん、安定型処分場ではがれき類、陶磁器くず、廃プラスチック類が多い。また、産業廃棄物の排出者は産業廃棄物処理業、建設業、解体業が5割以上を占めていた。埋立処分される燃え殻やばいじんは、1種類又は2種類程度の産業廃棄物専焼炉による焼却処理が大部分であった。産業廃棄物の含有量調査は法で定められた項目や、産業廃棄物の資源化を目的にした調査が実施されるケースが多かった。埋立基準の溶出試験は燃え殻等が重金属、DXN類、汚泥類が有機塩素化合物の調査を主体に実施されていた。アンケート調査結果から、産業廃棄物の埋立処分に関する環境調査等は、環境対策の目的に添った項目を主に実施していた。
(2)産業廃棄物の2種混合による埋立実験
産業廃棄物のこれまでの調査結果から、重金属の溶出が懸念されるシュレッダーダストを他の産業廃棄物(燃え殻、汚泥、鉱さい)と混合埋立することにより、埋立地から流出する浸出水中の重金属を調査し、混合埋立における重金属の流出抑制や流出促進する要因等を、埋立実験槽を用いて検討した。
廃棄物の混合埋立による270日間の埋立実験結果より、浸出水への汚濁物の流出に与えるプラス面(抑制効果)とマイナス面(促進効果)についてまとめると、(1)TOCやTNは汚泥や燃え殻と混合することで、流出が抑制されたことから、混合によるpHの低pH化又は高pH化を抑制することで、有機物の分解や燃え殻等へのTNの吸着によって流出を抑制している可能性が考えられた。(2)重金属はシュレッダーダストに汚泥、燃え殻、鉱さいを混合すると、Cuの流出を促進させる傾向にある反面、PbやFeは流出しなくなる傾向にあり、混合によって、Pb等の流出が抑制される傾向を示した。以上の事から、産業廃棄物の組合せによって「廃棄物で廃棄物中の汚濁物を制する」事も可能であることが確認できた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 産業廃棄物の混合埋立に関する基礎研究2007

    • Author(s)
      柳瀬龍二
    • Journal Title

      第28回全国都市清掃研究・事例発表会講演論文集

      Pages: 242

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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