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2006 Fiscal Year Annual Research Report

連層方立て壁が鉄筋コンクリート骨組の強度および変形性能に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 17560498
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

堀田 久人  東京工業大学, 大学院理工学研究科, 助教授 (20190217)

Keywords方立て壁 / 層崩壊 / 振動台実験 / 耐震 / 鉄筋コンクリート / 骨組 / 非構造部材
Research Abstract

平成18年度研究実施計画に基づいて、従前のスパン中央に方立て壁を連層して配した2層1スパン門形フレーム試験体の両側の柱外側に梁を延長した試験体4体を作製し、静的載荷試験および振動台試験を実施した。柱の外側に延長した梁をピンローラー支持することで、柱の梁に対する曲げ余裕度を昨年度実施した試験体よりさらに低下させ、より層崩壊の生じやすい条件を設定し、実際に方立て壁のせん断破壊が層崩壊を誘発する場合があるかどうかを検証した。試験体のパラメータは昨年度同様、方立て壁のアスペクト比(30/12および30/15の2体)である。また、柱の梁に対する曲げ余裕度は1.1程度である。結果として、アスペクト比が30/15の比較的幅広の方立て壁を有する試験体の静的試験において、先行した2層方立て壁のせん断破壊により2層において層崩壊が生じたことを確認した。
また、せん断破壊する方立て壁の挙動を加工軟化材料と捉え、塑性論に基づいて定式化し、せん断破壊が先行する連層方立て壁を有する6層RC骨組の地震時の崩壊性状を、静的弾塑性解析により検証した。解析パラメータは、実験と同様に方立て壁のアスペクト比および柱の梁に対する曲げ余裕度である。解析により、柱の曲げ余裕度が3程度の架構であっても、方立て壁のせん断破壊は低層部の2から3層に留まり、方立て壁の存在により崩壊形が梁崩壊型から低層部の複数層の部分崩壊形に移行すること、また、方立て壁がせん断破壊した層の塑性率が著しくなることを示した。
結果を総合して、方立て壁のせん断破壊は柱梁と同様にやはり忌むべきものであり、方立て壁を耐震要素として積極的に使う場合には曲げ破壊型とすべきであることを明らかにした。

  • Research Products

    (5 results)

All 2006

All Journal Article (5 results)

  • [Journal Article] せん断破壊型方立て壁がRC架構に及ぼす影響に関する実験的研究 その1 : 静的加力試験2006

    • Author(s)
      萩谷透, 堀田久人, 中島武志, 三好雅人, 上村孝大郎
    • Journal Title

      日本建築学会大会学術講演梗概集<構造系> C-2

      Pages: 699-700

  • [Journal Article] せん断破壊型方立て壁がRC架構に及ぼす影響に関する実験的研究 その2 : 振動台試験 試験概要2006

    • Author(s)
      上村孝大郎, 堀田久人, 中島武志, 三好雅人, 萩谷透
    • Journal Title

      日本建築学会大会学術講演梗概集<構造系> C-2

      Pages: 701-703

  • [Journal Article] せん断破壊型方立て壁がRC架構に及ぼす影響に関する実験的研究 その3 : 振動台試験 試験結果及び考察2006

    • Author(s)
      三好雅人, 堀田久人, 中島武志, 上村孝大郎, 萩谷透
    • Journal Title

      日本建築学会大会学術講演梗概集<構造系> C-2

      Pages: 703-704

  • [Journal Article] AN EXPERIMENTAL STUDY ON INFLUENCE OF SHEAR FAILURE TYPE PARTIAL WALL ON RC FRAME2006

    • Author(s)
      Hisato HOTTA, Takeshi NAKAJIMA
    • Journal Title

      The Tenth East Asia-Pacific Conference on Structural Engineering and Construction, Bangkok, 3-5 August 2006 WIND AND EARTHQUAKE ENGINEERING

      Pages: 417-422

  • [Journal Article] A SHAKING TABLE TEST OF 2 STORY R/C FRAMES WITH PARTIAL WALLS INDEPENDENT FROM COLUMNS2006

    • Author(s)
      H.Hotta, T.Nakajima
    • Journal Title

      Proc. of the 3rd International Conference on Urban Earthquake Engineering March

      Pages: 577-584

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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