2005 Fiscal Year Annual Research Report
室内における人体形状の形態係数と熱放射特性に関する研究
Project/Area Number |
17560534
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
真鍋 正規 大分大学, 工学部, 助教授 (60128345)
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Keywords | 人体 / 熱放射 / 形態係数 / VRML / 有効放射面積 / 室内 / イス / 机 |
Research Abstract |
人体と周辺環境の形態係数シミュレーションにより、複雑な環境における人体の熱放射特性を解明することを目的とする。従来、人体と室内表面(床、天井、壁など)との関係だけが示されてきたが、実際の室内空間では、室内にイス、机、棚などが人体と壁面の間に存在し、純粋に人体と壁面のみという場合はあまり多くない。平成17年度は、3次元デジタイザを用いて被験者の3次元形状を測定し、シミュレーション用の3次元人体モデルを作成した。人体形状の測定は、青年男子1人を被験者として裸体と着衣の状態で立位と椅座位の測定を行い、4モデル(裸体・立位、裸体・椅座位、着衣・立位、着衣・椅座位)作成した。各モデルは人体の部位別形態係数が計算できるようにCADソフトにより部位別(頭部、胴体前部、胴体後部、上腕、下腕、上腿、下腿、足)にカットした。人体形状モデルの表面上からみた周辺環境の形態係数を計算することで、人体と周辺環境の形態係数を求める。人体を構成する各3角形の中心点を計算点として、人体全身において形態係数計算を実行する。人体形態係数シミュレーションとして、座位の人体モデルを部屋中央に位置し、イス・机を使用した場合の形態係数計算を行った。その結果は、形態係数の可視化画像で表示した。可視化は計算結果と人体形状データからVRMLファイルを作成し、VRML表示ソフトにより画像表示を行った。イス・机を使用している人体表面における各室内面(天井、床、前壁、後壁、左壁、右壁)の形態係数分布、イスと机の人体表面における形態係数分布を示すことができた。これらの画像表示により、人間がイスや机を使用したときの形態係数への影響を明らかにすることができた。
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Research Products
(1 results)