2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17560539
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
永野 紳一郎 金沢工業大学, 環境・建築学部, 教授 (40329371)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 吉彦 独立行政法人建築研究所, 防火研究グループ, 上席研究員 (70212157)
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Keywords | 火災 / 建築環境・設備 / 消防 / 加圧排煙 / 遮煙 / 実験 |
Research Abstract |
本年度は、逆流の生じる給気口位置に対して逆流防止方法を検討した。実験は金沢工業大学17号館の気流実験室(同形状の区画(W3000×D3000×H2200mm)が隣接し、一方を給気室、他方を非給気室とする)で行った。非給気室側を火災側とする。基本的に給気室と非給気室は間仕切り壁で接しており、壁には開口部(W900×H1800mm)を設けている。これを遮煙開口部とする。 遮煙開口部での風速と共に空気流動状況(主に逆流)を把握するため、三次元超音波風速計(KAIJO.WA590)を用いて25点を各一分ごと測定した。実験は吹出し風速を10m/s、5m/s、2m/sの3とおりとして、正面、側面、天井面吹出しの場合の風量変化で逆流を防止ができるかを検討した。パンチングメタルを利用して吹出し方向を様々に変えた場合と遮煙開口部を上部から塞いでいく場合の逆流防止効果を検討する。全ての実験をシミュレーションでも追試した。 風速変化の実験結果は、10m/s、5m/s、2m/sのいずれも同様な風速分布形状を示した。パンチングパネルによる逆流防止対策では正面塞ぎの場合が最も安定し、全体的に逆流防止対策ができていると考えられる。逆流が防止できる場合は風速の大きい方が良いが、防止できなければ風速を変化させても逆流は生じる。開口部塞ぎの逆流防止対策は開口高さ30cmの高さで逆流が防止できたが、この場合は人の通る高さとして低いために実用的ではない。 実験結果とシミュレーション結果との比較で誤差が生じたが、吹出し風速の設定条件などのチューニングが十分でなかったためと考えられる。
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Research Products
(3 results)