2006 Fiscal Year Annual Research Report
地域マネージメント型市街地整備の展開に関する研究〜公開的空地を中心として
Project/Area Number |
17560542
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
木下 勇 千葉大学, 園芸学部, 教授 (80251148)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 攻 千葉大学, 園芸学部, 教授 (10092074)
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Keywords | 地域マネージメント / 市街地整備 / 公開的空地 / 都市再生 / 市街地再開発 / 総合設計制度 / 市民参加 / TMO |
Research Abstract |
前年度の調査を受けて、本年度は次の項目について調査を実施した。 1.地域マネージメント型市街地整備に関する全国自治体の動向および意向調査 市街地再開発事業の実施市町村に配票調査を実施し、傾向を分析した。回答した約200自治体の内、マネジメント組織があるのは約10%強であり、今後予定しているものを含めて20%であり、予定がなくても関心があるのは70%にのぼる。その重要性は認識しているという傾向が明らかとなった。 2.地域マネージメント型市街地整備の事例調査(特に継続性を中心に) 国内の事例調査の継続と海外事例としてスコットランドのグラスゴー、スイスのチューリヒ、ヴィンタートゥールなどの事例を調査した。研究協力者のHansBinder教授の所属するスイスのベルン高等建築専門学校(HSB)においても「都市再生の持続可能なマネジメント」の共同研究の体制を組むこととなり、スイスと日本の事例の比較検討から、下記のような指標が取り出された。マネジメント組織のネットワーク、ヴィジョン、市民参加過程、環境ケア、土地利用、デザインガイド、オープンスペースの質、地域アイデンティティ、地域文脈。 3.まとめ 以上の点から前年度に引き出された継続可能な地域マネージメント型市街地整備のための要件として下記の5点の重要性が示された。 (1)多様な主体が参加しうる開かれた連携運営組織、(2)中心(コア)となるマネジメント体制、(3)ハードとソフトの一体的な整備運営、(4)行政の初期投入と民間主体への漸進的移行プログラム、(5)まちづくりからまちの運営(ガバナンス)への制度設計(権限移譲など)。(6)地域のアイデンティティを重視した文脈
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Research Products
(3 results)