2007 Fiscal Year Annual Research Report
アジアのコロニアル式住居の成立と定着化に関する研究
Project/Area Number |
17560571
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
泉田 英雄 Toyohashi University of Technology, 工学部, 准教授 (70203057)
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Keywords | 外国人居留地 / コロニアル建築 / 植民地都市 / 住宅様式 |
Research Abstract |
日本に外国人居留地が開設されるとともに,そこに居住するようになったヨーロッパ人の典型的住まいをコロニアル様式と名付け,日本に到達する前にどのように形成され,各地で定着したのかを明らかにすることを目的にしている。 初年度より,文献調査と現地調査を続け,最終年度にあたる今年度は短期間の現地補足調査をやりつつ,これまで文献調査を通して関連記録の整理と分析,実測データの図面化などを行った。 その結果,ヨーロッパ人の間でもイギリス人とオランダ人が現地で作り出した住宅形式が異なること,またスエズ運河が開通する1869年前後で住宅の規模と材料が大きく異なること,日本へは熱帯居住を強く意識した住居形式が持ち込まれたことなどが明らかになった。 一研究成果は期間中に冊子としてまとめ,また今年度日本建築学会大会及び同東海支部研究発表会で部分的に公表する。また,これまでヨーロッパ諸国のアジアにおけるコロニアル建築について科研費をいただき実施して,これらをまとめて成果公開により出版する予定である。
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Research Products
(3 results)