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2006 Fiscal Year Annual Research Report

長期的視野でみた歴史的建造物の保存・活用とその運営方法に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17560575
Research InstitutionTokyo Kasei Gakuin University

Principal Investigator

大橋 竜太  東京家政学院大学, 家政学部, 助教授 (40272364)

Keywords建築史・意匠 / 建築・保存 / ヘリテイジ・マネジメント / ヘリテイジ・ツーリズム / コンヴァージョン / リジェネレイション / 再開発 / 英国
Research Abstract

昨年度に引き続き、欧米の歴史的建造物の保存の実態を把握するために、英国の事例を中心に調査・研究を行なった。まずは、英国の各種保存団体の活動について調査を実施した。英国には、さまざまな種類の保存団体があり、これらが相互に補完しながら建築保存を実践している。わが国にも類似の活動を行なっている組織はあるが、英国の保存団体は、その種類が多彩であり、数も多い。これら保存団体のなかで、わが国には類例をみない活動を行なっているSAVEの存在は、特筆に値する。SAVEは、ジャーナリズムを利用して、建築保存の世論を築き上げようとする団体であるが、場合によっては、都市計画訴訟の原告になることもある。その現状に関して、ヒアリング調査を実施した結果、これまではうまく機能してきたが、解決しなければならない問題点も多数抱えているという実態が明らかとなった。また、現在、頻繁に行なわれている再開発プロジェクトにおける歴史的建造物の扱い方を、具体的に明らかにするために、オクスフォード城の再開発を取り上げ、検討を加えた。オクスフォード城地区は、1996年から再開発が開始され、昨今、完成し、経済的観点からも、歴史的建造物保存の観点からも、高い評価を受けている。この再開発において、歴史的建造物の保存の責任者を務めたデビー・ダンス氏にインタビュー行なうことによって、この計画が抱えていた問題点と、段階ごとの解決策が整理できた。規制緩和により経済的活性化に成功したが、その過程で、歴史的建造物の保存が脅かされたこともあった。しかし、歴史的建造物の現状変更に関する委員会制度がうまく機能したため、歴史的建造物はその価値を損なうことなく保存された。この制度は極めて有効であり、今後、わが国でも必要不可欠な制度となることであろう。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007 2006

All Journal Article (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] オクスフォード城地区の再開発について2006

    • Author(s)
      大橋竜太
    • Journal Title

      2006年度日本建築学会大会学術講演梗概集 F-2

      Pages: 165-166

  • [Book] 英国の建築保存と都市再生2007

    • Author(s)
      大橋竜太
    • Total Pages
      592
    • Publisher
      (株)鹿島出版会

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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