2007 Fiscal Year Annual Research Report
単位胞に52個の原子を含む複雑構造物質ガンマ相合金の相安定化機構の解明
Project/Area Number |
17560583
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Research Institution | Toyota Physical & Chemical Research Institute |
Principal Investigator |
水谷 宇一郎 Toyota Physical & Chemical Research Institute, フェロー (00072679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 恒博 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 准教授 (00293655)
佐藤 洋一 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20024094)
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Keywords | 複雑構造物質 / Hume-Rotyher電子濃度則 / ガンマ相合金 / 第一原理のband計算 / 相安定化機構 |
Research Abstract |
我々は複雑構造物質群の中で比較的原子数が少ない系として単位胞に52個の原子を含むCU_5Zn_8及びCu_9Al_4ガンマ相を選び、第一原理バンド計算(Full-potential Linearized Augmented Plane Wave略してFLAPW)法を実行し、このような複雑な構造が特定の電子濃度e/a=21/13で安定化する機構を明らかにして来た。 本プロジェクトでは、平成18年度に行ったA1_8V_5ガンマ相の研究に続いて、平成19年度にはAg_5Li_8ガンマ相合金の構造決定とその相安定化機構を研究した。空気中では酸化してしまうAg_<36>Li_<64>ガンマ相合金をグローブボックス内で合成し、粉末試料をキャピラリー管に密封して、SPring-8におけるBL02B2ラインにおいてその回折スペクトルを測定して、52個の原子位置を決定した。その成果はActaCrystallographica Bに報告した。それを用いてFLAPW電子構造計算を行い、我々が開発したFLAPW-Fourier法でこの複雑構造の安定化機構を研究した。その結果、Ag-4d states mediated resonance効果が安定化の要因であると結論した。その成果を、Journal of Physics:Condensed Matterに投稿中である。
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Research Products
(3 results)