2005 Fiscal Year Annual Research Report
Mg合金に高塑性変形能を付与する押出し・ECAP一体型強ひずみ加工プロセスの開発
Project/Area Number |
17560629
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
古井 光明 富山大学, 工学部, 助手 (90262972)
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Keywords | 押出し・ECAP一体型 / 強ひずみ加工 / 最適加工条件 / マグネシウム合金 / 超塑性特性 / ミクロ組織観察 |
Research Abstract |
良好な超塑性特性を有する超微細結晶マグネシウム合金を創製するための最適な押出し・ECAP一体型強ひずみ加工条件を確立する目的で、加工ダイスの設計・製作,加工の実施,ミクロ組織観察および最適加工条件の確立を行った。Mg-8mass%Li合金を用いて加工率(36:1,100:1),せん断角度(90,120°),加工速度(1,5,10mm/s),加工温度(293,373,473K)の異なる押出し・ECAP一体型強ひずみ加工を行い、加工率36:1,せん断角度90°,加工速度1mm/s,加工温度293Kにおいて最も良い超塑性特性が得られることを明らかにした。ひずみ速度1.5×10^<-4>s^<-1>における破断伸びは1600%に達し、同様な加工条件の下で、押出しとECAPを別々に行った試料で得られる破断伸び970%の約1.6倍にも及ぶ。超塑性の発現しやすさを示すひずみ速度感受性指数も、最大破断伸びが得られるひずみ速度域において、0.5から0.7へと向上した。押出し・ECAP一体型強ひずみ加工したMg-8mass%Li合金のミクロ組織は等軸状のα,β両相が微細・均一に分散した。一方、押出しとECAPを別々に行った場合のそれは、α,β両相が加工方向に引き伸ばされたパンケーキ状の組織を呈することが、両者の超塑性特性の差に起因することを示した。
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Research Products
(1 results)