2007 Fiscal Year Annual Research Report
亜臨界・超臨界・液化二酸化炭素を分散相とする混相流中の物質移動
Project/Area Number |
17560668
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Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
小島 博光 Kanagawa Institute of Technology, 工学部, 教授 (80016691)
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Keywords | 超臨界二酸化炭素 / VOC / VOCの回収 / VOCの濃縮 / 超臨界二酸化炭素-トリクロロエチレン系平衡 / 粘性率 / 回転粘性率計 / 加圧二酸化炭素 |
Research Abstract |
1)希薄なVOCを含む超臨界二酸化炭素からVOCを回収するシステムの構築: 1-1 超臨界二酸化炭素ホールドアップ:側面に耐圧ガラス窓を取り付けた内径20.0mmの液相・超臨界二酸化炭素相連続操作可能な気泡塔を製作した。この装置を用いて超臨界二酸化炭素相のホールドアップを液相置換法によって再度測定し、実験結果の再現性を確認した。 1-2 VOCを回収するシステムの構築:超臨界二酸化炭素、高圧二酸化炭素-希薄トリクロロエチレン水溶液系の平衡測定から比較的低温の20℃においても圧力の上昇によってK-値が増加することが分かった。この実験結果を用いて、希薄なVOCを含む超臨界二酸化炭素からVOCを回収するシステムを構築した。すなわち、高圧条件下のカラムで二酸化炭素中にVOCを溶解させた後、二酸化炭素相を低圧条件下のカラムに導き、水相にVOCを濃縮していくシステムを構築した。 1-3 VOCの回収・濃縮方法の実験的確認:二塔式のVOC回収システムを製作し、低圧カラム内の水中にVOCが濃縮されることを確認した。 2)超臨界二酸化炭素-水系の液相粘性率の測定:圧力、回転数を変化させて液相が存在しないときの空トルクを測定して、ブランク値としてトルクの測定結果を整理したところ、圧力に対する液相の粘性率の極小値が存在せず、圧力に対して単調に増加することが分かった。
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Research Products
(5 results)