2007 Fiscal Year Annual Research Report
赤外線化学発光分光による触媒反応励起分子の検知・役割解明・利用
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17560679
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
国森 公夫 University of Tsukuba, 大学院・数理物質科学研究科, 教授 (60132990)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨重 圭一 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 准教授 (50262051)
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Keywords | 赤外線化学発光 / 振動励起分子 / 触媒反応ダイナミクス / メタン・エタン励起分子線 |
Research Abstract |
昨年度のPt(111)およびPt(110)(1x2)表面再構成表面上のCO酸化(CO+O_2)反応で生成した振動励起CO_2分子の赤外発光スペクトル測定に引き続きについて、CO+NO反応では、Pdの場合と異なりPt表面は極端に活性が低く、NOの解離がPtでは抑制されていることがわかった。Pd(111),Pt(111),Rh(111)上のCO+O_2反応へも適用し、各表面でのダイナミクスを比較した。活性は、Pd(111)>Rh(111)>Pt(111)であったが、振動励起の度合いは、Pd(111)>Pt(111)>Rh(111)であった(Surface Science,2007)。表面構造は(111)flat面と共通であることから、電子状態の相違が原因であることが考察された。Rh(111)およびRh(110)でのCO+NO反応の赤外発光測定の測定にも成功し、現在、速度解析も含めた検討を行っている。 昨年度から、ヒータブル分子線を用いて、Pt上のメタン(CH_4)の部分酸化反応による合成ガス(CO+H_2)の生成反応の研究を行い、メタン(CH_4)を並進・振動励起することにより、確かに反応活性が向上すること、特に水素の生成活性が著しく増大することを見出した。本年度は、Rh foil上でも確認し、さらにエタン励起効果も検討した。メタンよりも励起効果は少ないが、やはり励起効果は存在し、メタンとの比較検討を行った(App1.Cata1.A,2007)。
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Research Products
(2 results)