2007 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄並びに血液中からの再生医療用細胞分離膜の調製と幹細胞分離
Project/Area Number |
17560691
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Research Institution | National Research Institute for Child Health and Development |
Principal Investigator |
樋口 亜紺 National Research Institute for Child Health and Development, 生殖医療研究部, 共同研究員 (30189766)
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Keywords | 再生医療 / 細胞分離 / 幹細胞 / 分離膜 / 造血幹細胞 / 抹消血 / 臍帯血 / ポリウレタン |
Research Abstract |
幹細胞は成体の組織に存在しており、組織の再生修復に関与している。このうち、造血幹細胞は自己複製能をもち、全ての血球の母細胞である。現在、骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植と多様な幹細胞源を用いた造血幹細胞移植が可能となり、白血病などの難病に対する治療法となってきている。そのために、臍帯血、末梢血中に含有するより未分化の造血幹細胞を純化・分離する細胞分離用機能性膜の調製が必要不可欠となってきている。本研究では、再生医療用細胞分離膜に臍帯血並びに末梢血を透過させて、造血幹細胞並びに間葉系幹細胞の透過率並びに間葉系幹細胞の透過率並びに回収率を解析した。 有用細胞純化・分離用の細胞分離膜の調製と探索を行った。エポキシ化発泡ポリウレタン膜と共に、エポキシ化不織布を調製した。これらの膜表面に、化学表面反応を用いて、a)アミノ基、b)カルボキシル基、c)スルホン酸基、d)水酸基、e)インテグリンレセプターを認識するRGDS配列のペプチド、f)非インテグリンレセプターを認識するREDV配列のペプチド、g)コラーゲン、h)フィプロネクチン、i)ラミニン、j)ヴィトロネクチン、を共有結合を用いて固定化した。ペプチド並びに細胞外マトリックス等たんぱく質の細胞分離用機能性膜上への固定化量は、たんぱく質定量キット(マイクロBCA法)を用いて、導入量を定量するとともに、反応条件を変化させて導入量が制御された細胞分離用機能性膜を調製した。 さらに、末梢血、臍帯血に加えてマウス骨髓からの間葉系斡細胞の純化・濃縮法の開発行い、間葉系翰細胞の純化は表面修飾ナイロンメッシュ膜を用いることにより成功した。
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Research Products
(4 results)