2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17560712
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
八木 光 東海大学, 海洋学部, 教授 (80349331)
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Keywords | 省エネルギー / 船舶工学 / 風力 |
Research Abstract |
風力利用推進補助システムに関する基礎研究として、船橋部ドジャー支持部を利用した円筒型帆を選定し、空気吸い込みによる揚力発生の可能性を明何するための基礎調査を行った。平成17年度は第1段階として円筒帆後半部の剥離領域を伴う流場が円筒表面からの空気吸い込みによりどの様な変化を生じるか、また、補助推力として利用出来る揚力について流場計測結果を用いて推定し、推進補助システムとしての揚力の検証を行った。 調査方法は、ドジャー支持構造の円形水平断面を想定し、2次元円筒模型を用い、2次元煙風洞にて実験的手法により風力発生のメカニズムと流場の解明を試みた。 1.模型は直径60mm、高さ149mmの2次元円筒模型で、後部に3角型フィンを装備し、翼としての機能を持たせた。 2.空気吸い込み方式:円筒後半部表面の剥離発生想定領域の約90°の範囲に1)多孔板および2)スリット型の吸い込み機構を設置 3.実験内容: 1)灯油ミスト法による流線 2)熱線流速計による流速分布 4.調査項目 1)空気吸い込み量と流向、流速の変化 2)吸い込み用開口率の影響 3)多孔板およびスリット型の吸い込み方式の差による流場変化の効果 4)揚力の発生のメカニズム調査 5)熱線流速計(球形プローブおよびX型プローブ)の差異による流速計測精度比較 5.上記に示す通りの実験的手法を用い、風力推進用補助システムとして選定した円筒型帆の空気吸い込みによる流場の変化のメカニズムを明らかにした。 この結果は2006年度春季学会に成果として発表する予定である。
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Research Products
(1 results)